一度感染してしまうと、発熱とのどの痛みで一週間は辛い思いをしてしまうのがヘルパンギーナです。
感染という言葉を使いましたが、ヘルパンギーナはウイルス性感染症です。夏場に流行するので、夏風邪の代名詞とも言われています。
主に子供や乳児が感染しますが、稀に大人にも感染例があります。ここでは、ヘルパンギーナの潜伏期間、及び感染経路について見ていきます。
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ヘルパンギーナの潜伏期間は?
ヘルパンギーナはウイルスが体内に侵入してから、発症するものです。このウイルスが体内に入ってから、実際に症状が目に見えてわかる状態になるまでの期間を潜伏期間と呼んでいます。
この潜伏期間は一般的に2日程度とされています。稀にですが、1週間という潜伏期間のときもあるようです。
潜伏期間は感染する可能性大
潜伏期間では、その期間内に感染がわかるような自覚症状というのはありません。そのため、潜伏期間中に兄弟など、家族にうつる可能性が非常に高いのです。
人によって、潜伏期間が一週間にもなる場合は家族が感染する危険性が高くなることも考慮しておかなければいけません。
ヘルパンギーナの感染経路や原因は?
ヘルパンギーナの感染経路は、主に飛沫感染、接触感染などです。乳児が感染することが多く、そこからおむつ替えなどで感染する可能性が高いです。乳児は特に免疫力が弱いので、感染しやすいのが特徴です。
そして、乳児の場合は、よだれが多いのも感染を広げてしまうのです。そして、何もわからずにおもちゃなどを口の中に入れてしまうのも感染経路を広げる原因になっているのです。
このように、ヘルパンギーナの感染経路や原因は様々なのですが、日常の普通の行動でも感染してしまう可能性が高いので、やっかいな病気です。
ヘルパンギーナを移されないための注意点は?
潜伏期間中も感染してしまうヘルパンギーナですから、予防がとても大切になります。夏風邪と呼ばれているくらい、夏に感染することが多くなるヘルパンギーナですから、特に発症状況には気を配る必要があります。
ヘルパンギーナはウイルス性感染症です。ウイルスに最も効果のある予防方法は、手洗いとうがいです。外出から帰ってきたらうがいと手洗いの励行をするようにしましょう。
乳児がヘルパンギーナに感染して治癒しても便には一ヶ月程度ウイルスが含まれています。
ですから、おむつの交換をすると必ず手洗いをするようにしましょう。
他には、乳児のよだれにもウイルスが含まれているので、看病中のタオルの共用を下げるなどの対処が必要です。
予防接種は意味ある?
ヘルパンギーナの予防接種はありません。これは、有効な予防ワクチンが存在しないことを意味しています。
ですので、インフルエンザなどの予防接種は行われていません。症状が出てからの対症療法になります。
発熱が続くことから、解熱剤を服用したいとことですが、安易に服用して熱を下げてしまうと、ウイルスが死滅してくれないので、結果的に治癒するまでに時間がかかることになります。
発熱することによって、ウイルスを死滅に追いやるのが人間本来の機能だということをしっかりと覚えておきましょう。
家族や兄弟が感染したときにどう予防対策する?
ヘルパンギーナの感染力は非常に高いことが知られています。ですので、家族の誰かがヘルパンギーナに感染してしまうと、まだ抗体のできてない人は、ヘルパンギーナに感染してしまうことが多いでしょう。
それでも、家族と言えども感染しないに越したことはありませんから、いろいろとヘルパンギーナに罹患しない方法を考えてみましょう。
帰宅後に必ず手洗い
日常生活では、近くあるいは家族にヘルパンギーナの感染者がいた場合ですが、これはほとんどの家庭で考えられることです。
1日の日常生活では、まず自分自身をまもるために、外出から帰ってきてからの手洗いやうがいの励行を行うようにしましょう。
免疫力を上げる
さらに、体力の強化を図って、ヘルパンギーナに感染しない体作りをするようにします。
身内にヘルバンギーナに感染している人がいたら、なるべくお風呂にはいれないことです。お風呂で容易に感染してしまうからです。
ヘルパンギーナの罹患者となると、治癒するまでに発熱が治まらないことがあります。ですので、その間はお風呂に入るのは控えてもらうようにしましょう。使用するにしてもシャワーだけにしてお風呂に入浴するのは控えましょう。
トイレでの感染の可能性は低くはないのですが、かといって高いというわけでもありません。
罹患者の便には多くのウイルスが含まれています。まさに感染するためにウイルスが満載ですから、罹患者とのトイレの共用は避けたいところです。
洗濯物にもヘルパンギーナのウイルスがたくさん付着していますので、洗濯は別々にしたほうがいいでしょう。
ヘルパンギーナの消毒対策で効果的な方法は?
アルコール消毒が一般的に知られていますが、ヘルパンギーナのウイルスはアルコールに対して耐性があります。
それでも、アルコールの中でもエタノールには弱い傾向にあるため、エタノールを用いた消毒を行うようにします。
さらに、次亜塩素酸ナトリウムを用いての消毒方法があります。誰もが触る階段の手すりなどは、このような消毒剤を用いて、よく拭いておくようにしましょう。