見た目にも気になる『とびひ』は感染してから症状が治っても、すぐに保育園などに連れて行っていいのかどうか迷いますよね。
ここではとびひが移る期間やお友達やご家族と触れ合えるようになるまでの期間について紹介していきます。
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とびひがうつる期間は?
基本的に潜伏期間2日程度、発症から適切な対処法による完治まで3~5日と言われています。
しかし、その子その子の様子、例えば痒みに我慢できない子でイライラ掻きむしったり、大人でもアトピー性皮膚炎などがあるとなかなか治りづらかったりと様々です。
とびひの原因である細菌(主に黄色ブドウ球菌)は肌の常駐菌である為に、細菌の感染はありませんが、炎症反応を起こしている肌では原因菌が毒素を出していて反応を起こしてしまう訳ですから、水疱や膿疱が出来ている期間が感染期間と言えます。
状況に応じた対応が必要
よく、アトピー性皮膚炎の子供が虐めに会う事案があります。アトピー自体が移る疾患ではないのですが、炎症反応の重篤した肌における生物としての危機感が嫌悪感に繋がるとも考えられており、周囲への配慮も必要になってきます。
ですから、単に『いつからいつまで』という期間ではなく、その子の肌の状況に応じた期間が必要になります。
それぞれの症状に応じた対応が必要
『原因となる細菌の潜伏期間は2~3日、水疱や膿疱の出始めが感染力や痒みが強いがその後の様子は個人差があるのでよくその子の様子を看てから』となります。
過保護にする必要はありませんが、ネットに溢れる情報に踊らされるのではなく、その子その子の状態をよく看た上で判断しましょう。
一番の薬は親をはじめとする家族による安心感とその環境です。
赤ちゃん・子供のとびひ感染予防対策は?
上記にも述べましたが、周りへの配慮が必要になります。それと同時にわが子を守る予防対策も必要です。大切なことは『どちらもバランスよく保つこと』まずはその心掛けからはじめましょう。
具体的な行動としては、罹患した赤ちゃん目線からお伝えします。
①普段の予防対策
赤ちゃんや子供目線での清潔習慣を!
大人が上から見ていて綺麗に見えるお部屋も、赤ちゃんのように地べたに寝転んで、同じ視点から見ると結構な汚れやホコリが溢れています。大人と同じような環境ではなく、『お子さんの目線からの環境』を整えましょう。
赤ちゃんであれば、大人が思いもよらないようなところに手が届いている場合があります。
当然、雑菌が傷口や炎症を起こした肌に触れると化膿するおそれがあります。そしてそこから黄色ブドウ球菌が繁殖してきます。
大切なことは子供の目線と行動範囲を知ることです。
汗をかきやすい子供には1日2〜4回ほど着替えさせて肌が蒸れてしまわないようにすることも重要ですよ!
②まず『とびひ』かな?と思ったら病院に行く。
市販薬では治らない可能性があるので、病院に行きます。土日などで病院が休みの場合は市販薬で様子を見てもよいでしょう。
いずれにしても早めに小児科へかかるのがポイントです。
③きちんと薬を使う。マメな着替えや患部のガーゼの取り替え、部屋の掃除をする。
まずは病院の薬をきちんと用法用量を守って使用します。
また、お昼寝の後だけでなく、汗をかいたらこまめに着替えることが必要です。
適切な使用で薬が合っていれば、2~3日で落ち着いてきます。医師から再診が促されている場合が多いのでまずは診てもらいましょう。
その時に実際に診てもらったお医者さんの診察時にから幼稚園や保育園の通園や小学校の通学、プールなどの使用時期について聞いておきましょう。
④その後、ガーゼで隠れてお子さんが痒がって剥がしたりしなければ大丈夫です。
しかし、元々肌が弱く膿んでしまうお子さんなどは、まずは病院の医師の指示、それから保育園の指示に従ってからの登園にしましょう。プールは無理に入れる必要はありません。他の子がおしっこをしている場合があったりと、必ずしも衛生が万全ではないからです。(生理現象は仕方ありません)
ですから、肌の弱い、病院などにかかっているお子さんは、休みの日にご自宅でたくさん水浴びをさせてあげましょう。もちろん治ってからですよ。
大人のとびひ感染予防対策は?
子供がとびひに感染した場合、大人や親、家族はどうしたらいいでしょうか?
基本的にはいつも通りで大丈夫です。
ただ、一つの注意点は『水疱や膿疱に毒素を出している原因菌がいる』ということです。
ですから、例えばとびひのお子さんのバスタオルやフェイスタオルを共有しないこと、また兄妹などがいる場合は傷口に触れないように気を付けることなどが挙げられます。お風呂などはふやけた患部に触れると移る可能性がありますから、別々に入った方が安心です。
お話しが出来るお兄ちゃんお姉ちゃんならきちんと話すことで『労りの心』が養われるといいですね。