今年も風邪が本格的に流行する季節がやってきました。
たんのからんだ激しい咳や喉の痛み、それに加えて頭痛や発熱などつらい症状に悩まされることなく、厳しい時期を乗り越えたいですよね。
今回は、2017年の風邪にみられる特徴を中心に、対策の
ポイントを解説します。
目次(クリックするとスクロールします)
そもそも、風邪の症状とはどのようなもの?
風邪といえば寒い季節に流行るイメージがありますが、実際のところ、風邪にかかるリスクは一年中、誰にだってあるのです。
風邪を引き起こすウイルスの数は100を超えているともいわれ、ウイルスの種類や季節によって風邪の症状は異なります。
ここでは、代表的な風邪の症状を解説していきます。
風邪の初期症状
風邪の引き始めには鼻や喉に違和感を覚えるという人が多いのではないでしょうか。
鼻水や鼻づまり、それに加えてくしゃみなどの症状が出て、このあたりで対処を怠るとさらに症状が進行し、せきやたんが気になり始めます。
風邪の症状がさらにひどくなると……
頭や喉の痛み、さらに発熱などの症状が出てようやく、風邪を引いたのだと自覚する人も多いです。
熱が高くなると、関節痛や腹痛を伴うことも多く、これらの症状には、インフルエンザの兆候が潜んでいる場合もあるので、くれぐれも注意が必要です。
2017年の風邪、その症状や傾向は?
今年の風邪にはどのような傾向があるのか、主に冬から春の風邪を取り上げ、ここで解説します。
長引くのどの痛みや発熱に要注意
2017年の冬風邪は、長引く喉の違和感を伴うことが多いです。特に、イガイガするような喉の痛みを感じたら、早めに対処してください。
また、喉の痛みに伴い、発熱が39度を超えることも珍しくありません。熱が高くなると関節痛などの症状も無視できないので、適切な対処が必要です
インフルエンザを見逃してしまうリスクも
前項で解説した2017年冬の風邪は、一般的なインフルエンザの症状と似ています。
そのため、ただの風邪だろうと油断していたら実はインフルエンザにかかっていたというリスクも否定できないのです。
二三日たっても症状が緩和されない場合は、医療機関に受診してください。
2017年春の風邪は、鼻の不快感に要注意
冬から春にかけての季節の変わり目も、気温の変化が大きいことなどから、風邪をひいてしまうリスクが高い時期です。
2017年春の風邪は、いわゆる鼻風邪に注意が必要です。
鼻詰まりやくしゃみなど、初期症状が花粉症と似ている場合も多いので、自分が風邪を引いていることに気付かないまま症状が進行する恐れもあります。くれぐれも注意してください。
2017年の風邪、その対策のポイントは
ただの風邪だと思って油断していると、重い症状に苦しめられることもあります。
適切な対処法を知っておくと、いざという時に安心ですね。
病院に行くべき症状の目安
風邪を引いてもなかなか病院に行く時間のない人、あるいは、風邪ひきが病院に行くと、もっと重い病気を移されてしまうのではないかと不安で、通院を躊躇ってしまう人もいるでしょう。
ここでは、風邪の症状別に、病院に行くべきおおよその目安を解説します。
まず咳やたんについてですが、もし二週間以上も症状が改善しなければ、医療機関に相談することをお勧めします。
次いで発熱について、三日以上熱が下がらない、あるいは熱が38度を超えている場合は受診の目安になります。
高熱が続くと、関節痛や悪寒(全身のけだるさ)などの症状を伴う場合も多く、病院へ向かうことが体力的につらくなってしまうので、早めに対処すべきです。
風邪を早く治すためにはどうすればいいのか?
よく聞く話なのでご存じの方もいるかと思いますが、風邪を完治させる特効薬はまだ開発されていません。
市販されている風邪薬は完治を保証するものではなく、あくまで、病状からの回復を早めるものです。風邪を早く治すためのポイントは何と言っても、風邪の原因となるウイルスを体から出すこと。
つまり、食事や習慣などに気を配りながら、体の抵抗力を高め、炎症を静めていくことなのです。
体の抵抗力を高める栄養素として注目されているのは、何と言ってもビタミンCです。
この栄養素を効率よく摂取できる食品や飲み物として、柑橘系のジュースや青汁などが知られていますね。
柑橘系の果物(特にレモンやゆずなど)には、つらい喉や鼻の炎症を鎮める効果があるので、特におすすめですよ。
また最近では、亜鉛という成分も、風邪の症状を緩和させるとして認知され始めました。
薬局やコンビニエンスストアに行けば、亜鉛のサプリメントが手に入るので、気になる方はぜひチェックしてみてください。また別の記事で、風邪に効く食品や飲料を特集してみたので、ぜひそちらもご覧くださいね。
風邪による腹痛が治らない場合の対処法
風邪の諸症状の一つに腹痛がありますが、これを侮ってはいけません。
対処法を誤るとさらに症状が悪化する恐れもあるので、注意が必要です。
ウイルスが原因の腹痛であれば、抗生物質を飲むなどの対処療法が一般的です。
ただし、薬が体に合わなかったり、作用が強すぎると胃の粘膜が荒れ、症状が悪化してしまう恐れがあるのでくれぐれも注意が必要です。
作用が強すぎる薬はできるだけ避けて、療養中は粥など胃に優しい食事を選び、回復まで少なくとも三日程度は安静にしてください。また、嘔吐や下痢からの脱水症状を防ぐため、ミネラルを含んだスポーツドリンクなどでこまめに水分補給を行うことも、症状の改善に効果的です。