楽しくお酒を飲んでいても翌日が気になってしまう。付き合いもあるけど本当はお酒が苦手。かといって飲まないのも空気が読めないと思われるし…
お酒は好きな人にとっては良いですが、そうではない人にとっては意外と負担を掛けるものです。
なるべくならその時は楽しく!そして次の日に残らないようにしたいですよね。
お酒はあまり強くないけど、出来るだけ飲みの席で楽しくみんなとお話をしたい。そんな人のために、お酒に酔いにくくする方法について紹介します。
どうしても沢山お酒を共用される場などで、次の日を台無しにしてしまわないためにしっかり対策して失敗を予防していきましょう。
目次(クリックするとスクロールします)
どうして酔うと気が緩むの?
まず、『お酒を飲んで酔う』という仕組みですが、これは血中のアルコール濃度が高まることによって大脳がマヒすることで起こります。大脳は理性的な行動を司っていますが、ここが抑制されることにより本能的な感情を司る脳が解放される為、楽しくなったり、普段抑制していることが口に出たりします。
この段階を超えると『酩酊状態』となり、運動中枢がマヒしてくる為に千鳥足になったり、ろれつが回らなくなったりします。あまりに酷いと呼吸を司る神経がマヒをしてしまいます。だから上司が無理にお酒を飲ませるのはパワハラに当たる訳ですね。
肝臓で処理しきれない量で一気に酔が回る
次にアルコールが血中から抜けていく作用ですが、これはご存じの通り肝臓の働きによります。
お酒を飲むと消化器系から速やかにアルコールが吸収されますが、血中に載ったアルコールは肝臓へ運ばれて少しずつ少しずつ分解されていきます。
アルコールは肝臓で水とアセトアルデヒドという毒素に分解されますが、このアセトアルデヒドが二日酔いの原因です。
以上のことから、お酒を酔いにくくするポイントとしては
- 血中のアルコール濃度を抑えること
- アルコール分解速度を高めること
の二つが大切なことです。
そこでここではお酒を酔いにくくする6選をご紹介致します。
チョコを食べる
お洒落なバーなどのチャーム(おつまみ)に出てくるチョコレート。これに実は悪酔い防止の効果があります。
その理由は
- カフェインの摂取
- 脂肪分の摂取
- 糖質の補充
という三つの作用によります。
①『カフェインの摂取』は、カフェインを摂ることによりアルコールによる酩酊状態が抑制されることです。
これはカフェインの覚醒作用によるもので、アルコールの作用で脳がマヒしてくるのを抑制してくれます。
②『脂肪分の摂取』については、脂肪分を取ることにより胃の内部に脂肪の膜が張られ、アルコールの吸収が穏やかになる為に悪酔いを抑制します。
③『糖質の補充』は、アルコールを分解する為のエネルギーとして糖質が必要になりますが、雪山遭難時の必需品とも言えるチョコレートはエネルギー補充としては最適となります。もちろん食べ過ぎると太ります。
オレンジジュースを飲む
実はオレンジジュースにはアルコール分解速度を高める働きがあります。
これは100%果汁のものが最も効果が高いのですが、果糖と有機酸(クエン酸など)の働きによるものです。
肝臓でアルコールを分解していく時に実は多量の糖分を消費します。
ですからお父さん方は〆のラーメン、最近の女子は〆のスイーツを食べたがる訳です。
この『果糖』は液体の糖質で速やかに体内に取り込まれ、効率良くエネルギーとして働きます。
また『クエン酸サイクル(TCAサイクル)』の働きにより、果糖が糖質として働いた後の乳酸が、また糖質に再生される為、水を飲むよりも早くアルコール分解が進みます。
グレープフルーツなども同様に効果がありますので、グレープフルーツサワーなどを飲んでいると長く飲んでいられるでしょう。
シジミの味噌汁(オルチニンが効果的)
あらかじめ『シジミの味噌汁』を飲んでおくと悪酔いしないと言われています。
これは一つはオルニチンの効果により肝機能を高め、アルコール分解速度を早くすること。
またもう一つはお味噌に含まれる酵素の働きにより、代謝が促されるというものです。
一軒目でシジミの味噌汁を飲むとはしご酒には最適と言えますが、おじさん向けかも知れません。
大量の水と漢方薬(五苓散ベースのもの)を飲む
大量の水は血液中のアルコールを薄める為に用います。そして漢方薬を服用することにより、水分代謝を上げていきます。
アルコール分解速度を高めることにより酔いにくくなります。ポイントはお酒を飲む30分程前に仕込んでおくことです。
しかしトイレが近くなることに注意しておきましょう。
飲むペースに気を付けて、アルコール度数の高いお酒は控えるように心掛ける
逆に『酔うポイント』を知り、気を付けてお酒を楽しむ方法です。
アルコールを摂取すれば当然酔う訳ですから、酔いにくくする為には酔うことと逆のことを行えばいい訳です。
①空きっ腹にアルコールは控える
お腹が空腹の時はアルコールの吸収速度が高まります。まずは最初の乾杯時には一口だけ口を付けてから食べ物に走るようにしましょう。
②早いペースでグラスを空けない
とりあえずグラスが空いていると「何か飲みますか?」となるのが人情です。さりげなくお水(チェーサー)を用意し、水ばかり飲むのも有効です。
ビールに水は不自然なので、ウィスキーならバレずらいでしょう。ウィスキーには水(チェーサー)が付き物だからです。しかしウィスキーはアルコール度数が高いので、あくまでもフェイクに徹して飲み過ぎないようにしましょう。
舌の上にチロリと転がすのがウィスキーを嗜むポイントです。ごくごく飲むものではありませんので「あまり飲んでないね」の言葉には「ちびちび飲むのが好きなんだ」などでごまかしても大丈夫です。
③アルコール度数が高いお酒は頼まない
これは先に挙げた方法と逆のパターンです。カクテルがお勧めです。
例えば『シャンディガフ』というカクテルがありますが、これはジンジャーエールとビールを1:1で割ったカクテルで、大概のバーならあります。
注文係になるか、バーなどならトイレに立つついでに「ジンジャーエール多目で」と小声で伝えればほぼジンジャーエールのビール風味カクテルが出てきます。
お店としてもソフトドリンクよりカクテルの方が利益を生むので快諾してくれますし、周囲の人には「カクテルを頼んでいるんですね。」とアルコール度数の少ないカクテルを飲んでいることはバレずらいです。お酒を楽しんでいる周囲の空気を壊さないのも大人のたしなみと言えますね。
同じ手では、カシスオレンジの「オレンジジュース多目」、焼酎の烏龍茶割で「烏龍茶多目」が使えます。凡庸性高いのであらゆる状況に対応しやすいのがポイントです。
④席替えのついでに水を持っていく
話したい人の場所に行く為の『席替え』を使います。移動の際に水を持っていくのがポイントです。
「何飲んでるの?お水!?」となりますが「ちょっと飲み過ぎちゃってさ、クールダウン中」や「ちょっと真面目な話がしたくて…」などの会話のバリエーションにより、アルコールの吸収を回避出来ます。
お酒の力により相手は饒舌になっています。適当な質問をすることで、わざわざアルコールを控えてまで話を聞きたいと錯覚した相手は気分良く話し込みます。二人で話し込むことで周りは会話に入り込むことが難しくなり、それ以上アルコールの吸収が抑えられます。
会社の飲み会などで、とりあえず上司と仲良くなりたい時に使えます。ただ、相手の人間性によっては「おまえも飲め!」と強制的に飲まされる場合があるので、相手の気質を見極めて取り組みましょう。
普段あまり話さない寡黙な人との会話に使うと成功率が高まるのと、意外な人と仲良くなることにより「気の遣える人だ」と周囲の評判も上がる為、一石二鳥と言えます。
⑤会話力を磨く
とりあえず話すことがないともくもくと食べ物ばかりになったり、ごくごくとアルコールを飲むことに終始しがちになります。
お酒を飲むことの一つの目的は『会話を楽しむこと』です。
ここで会話の切り口がうまく出来ない人がたくさんいますが、無難なのは食べ物や飲み物の話です。
「よくお酒飲むんですか?」や「この料理美味しいですね!こういうの好きですか?」など相手に質問を投げ掛けましょう。
会話力とは聴く力です。後は相手の話に相づちを入れて聞いていれば大丈夫です。
手持ちぶさたでお酒を煽ることが減る為、アルコールの摂取を控えることが出来ます。