日本の夏も近年ではどんどん蒸し暑くなり、夜は熱帯夜が続いています。1990年以降地球温暖化の影響はかなり大きくなり、これから毎年気温は上昇していくことが予測され、寝苦しさは年々増していくでしょう。
夏に疲れやすいという症状は皆さん感じている症状だと思いますが、このだるさも、暑さの影響で夜にしっかり夜に眠れていないことが関係しています。
今回はムシムシ暑い熱帯夜でもしっかり熟睡できる方法をまとめてみました。
目次(クリックするとスクロールします)
夏はどうして睡眠が浅くなるの?
夏は一年の中で一番体が疲れやすい時期です。気温が高いと心拍数も高くなりますし体に負担がかかります。
そして、汗を大量にかくのでビタミンやミネラルを消費するので疲労回復がなかなかしづらいです。
さらに、夏はクーラーのかけすぎで自律神経が乱れやすい時期です。詳しく説明すると気温が高い外の場所だと汗をかくことによって人間の体は体温をさげようとします。
ところが、室内でクーラーがガンガン効いている場所だと、汗をひいてしまうので体の内部にこもった熱を下げることができません。
その結果自律神経が乱れてしまい、深い快適な睡眠を得ることができなくなっていまいます。
また、温度が高い状態だと一般的には眠りが浅くなります。睡眠モードに体が入るときは体の深部体温が下がりますが、暑いとなかなか体の深部温度が下がることがありません。
そのため、体が覚醒している状態がずっと続いてしまい神経が興奮しているのでなかなか寝付けないわけです。
温度だけでなく湿度が高くても、同じ状態になります。どのようにして寝苦しい暑い夜を過ごかの対策を以下にまとめてみます。
寝苦しい夜を快適に過ごすコツとは?
前にも述べた通り、体の深部体温を冷やす必要がありますが、体全体を冷やしすぎてしまうと自律神経が乱れてしまうので眠っていても疲労感が抜けなくなります。
なので冷房の設定温度を高めにして、部分的にアイスノンで体の深部体温を下げる方法をオススメします。
お風呂はぬるめにゆっくりつかる
熱いお湯につかると神経が興奮してしまい逆効果なので35度くらいのお湯に15分ほどつかりましょう。
この35度という温度は体の表面の温度よりも高く体の深部体温よりも低い状態です。なので体を過度に冷やすことなく深部体温だけが効率的に下げられます。
入浴剤にミントやメンソールなど爽快感を味わえるものがオススメです。お風呂から出た後にさっぱりした気分が味わえますし、体を冷やすことなく冷えたような感覚になれます。
クーラーと扇風機を併用する
クーラーを低い温度で一晩中かけ続けると喉を痛めますし、体にも悪いので絶対に控えましょう。
理想としては27度くらいに冷房の温度を設定して、扇風機を併用する方法です。
扇風機をつけると電気代がもったいないと思われるかもしれませんが、クーラーの電気代の10分の一です。だいたい1時間あたり1円です。
また扇風機を室内に配置することで、空気の対流が生まれるので効率よく冷房で室内を冷やすことができます。
扇風機を足元に置くとより効果的に涼しさを感じることができます。
直接扇風機の風を身体に当てないようにすることをおすすめします。
アイスノンを使用する
アイスノンや保冷剤を使用することで、体温を冷やすことができますが、全身にあてると逆に冷えすぎてしまい寝れなくなってしまいます。
体の深部体温を効率よく下げるには、首、わきの下、膝の裏が効果的です。
またクーラーの風邪が当たると嫌な人は、布団をかけますが、体全体にかけると熱がこもってしまいます。なので足の先だけ布団から出すようにしましょう。
そうすれば体に熱がこもることなく、布団をかけたまま寝られます。
更年期ので症状で暑くて寝られない場合は?
更年期障害の症状で悩みが深いものの一つとしてホットフラッシュがあります。
更年期は閉経(月経が永久に無くなる期間)の前後10年間ほどの期間であり、女性ホルモンのエストロゲンが急に減ります。
エストロゲンの分泌が少なくなると脳の働きが乱れたり、自律神経が乱れます。その結果としてホットフラッシュが起きます。
主な症状としてはいきなり大量の汗をかいたり、体温が上昇してのぼせたりします。自分の意志と関係なく起きるので人前で起きてしまうとやっかいな症状です。
このため更年期の症状で眠れないことは季節関係なくやってきます。熱帯夜で暑苦しくて眠れない状態とは根本的に違う対策が必要です。