風邪をひいたけれども汗をかいたしどうしても外せない用事がある!(デートや仕事など)
そんな時があります。その為に、風邪をひいた時のお風呂のポイントを確認していきましょう。
基本的に『風邪が悪化しないお風呂の入り方』は、その身体の状態によります。
具体的に鼻風邪くらいなら普通に入っても大丈夫です。
寒気がする場合、軽度であれば熱いお湯にガッと入って汗をかくという『荒療治』で治す方法がありますが、熱が具体的に38℃以上の時、または平熱より2℃以上上がっている時は体力の消耗を考えやめておきましょう。
以下に詳しい入り方をご説明します。
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風邪の時はお風呂に入ったほうがいい?
基本的にはお風呂は控えた方が無難です。なぜならば、
- 湯船に浸かることによる体力の消耗
- 上がった後の気化熱による体温の低下による発熱
が起こるからです。
ですからどうしてもお風呂に入りたい場合は
- 虚弱体質ではないこと
- 微熱程度(38℃or平熱より+2℃以上の熱がない状態)
- 強い寒気がしないこと
以上をクリアした場合だけにしておきましょう。また、お風呂に入ったがゆえに悪化する可能性がありますので自己責任でお願いします。
シャワーだけにすべきかお風呂も入ってよいか?
汗を流したいだけなら、熱目のシャワーでザッと流してすぐにあがり、身体を素早く拭くことにより気化熱による身体の放熱を防ぐことで速やかにサッパリすることが出来ます。
また、同じようにザッと熱目のお風呂に入りすぐにあがるという同じ方法がとれますが、まずいのが温めのお風呂にゆっくり浸かることです。
これは穏やかに体内の熱を奪いやすくする為、それを回復しようとお風呂あがりに熱が上がりやすくなります。
髪の毛は洗うべき?
本当は頭を洗うと、お風呂あがりに頭から首筋にかけてが冷えやすくなる為、寒気を生じさせ熱が高くなりやすくなりますので控えた方が無難です。
どうしても髪の毛を洗いたいならば、お風呂あがりに即効で乾かすこと、もちろん暖かい格好は必須です。
温度は何度くらいがよい?
具体的に温度は、熱目のお湯で入ります。
シャワーなら42~5℃、お風呂なら43~5℃が良いでしょう。
42℃以下のお湯であれば、特にお風呂は入った途端から体温に馴染み始め、すぐに冷めてしまいますので身体が暖まったら素早くあがるようにしましょう。
汗をかいて熱は下がるというがお風呂に入ると熱は下がる?
結論から言えば、『下がります』。
しかしこれは『荒療治』になりますので、先に挙げた①虚弱体質ではないこと②微熱程度(38℃or平熱より2℃以上の熱がない状態)③強い寒気がしないことの三つをクリアした人だけにした方が良いでしょう。また慢性病をお持ちの方も止めておきましょう。あくまでも『普段から元気』な人が、『荒療治でも早く治したい!』という方法です。以下に方法を説明します。
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自身が入ることの出来る熱めの温度でお風呂にお湯を貯める。
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あればお風呂に入る前に熱い『生姜葛湯(なければ生姜湯、および葛湯)』を飲み干しておく。これは発汗を促す為です。(ちなみにお風呂に入らなくても風邪に効きます。)
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お風呂が沸いた瞬間のに入る。そうしないとお湯が冷めてしまうからです。浴室内はお湯を撒いたりシャワーをかけたりで暖かくしておくこと。
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肩まで浸かり、汗が出るまでじっと待つ。じっと、じっと待つ。
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おでこから汗が滲んできますが、ダラダラ流れるまで我慢してください。じっと耐えることがポイントです。
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だいぶ汗が出て、体感的に『スッキリ』したと感じたら速やかにあがり、身体を拭き、常温のスポーツドリンクをコップ一杯飲み干します。
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寝ます。翌朝には身体が軽いするでしょう。
ただこのやり方は諸刃の剣であることを覚えておいてください。場合によっては発汗できないと内熱がたまり、悪化しますのであくまでも自己責任でお願いします。
どのタイミングでお風呂に入るべき?
風邪は一般的に一週間程で自然緩解していきます。
それを踏まえた上でお風呂に入るタイミングを考えて行きましょう。
引き始めで熱が出たときは入るべき?
結論から言えば『風邪をひいたら入るべきではない』ということです。
入るのは本人の事情と意思によります。どうしてもという場合には前項を参照にしてください。
高熱が出て一歩も動けない時は?
より悪化させてしまう行為です。止めましょう。家族が入りたいと言った場合でも止めましょう。
汗をかいてしまってどうしても気持ち悪い場合は、濡れたタオルで身体を拭いてもらって洋服を着替えるようにしましょう。自分ひとりの場合には洋服だけ着替えて対策するといいでしょう。
高熱が発生して身体がだるいときには休むことが最優先になります。しっかり休んで症状を治してから入浴するといいでしょう。
治りかけのときは?
この時が一番判断に迷う時ですね。
一般的に風邪は一週間程で良くなります。
①初日・初期
クシャミ、鼻水、鼻づまり、寒気、腹痛などの初期症状
②2.3日目・急性期
発熱、関節痛、頭痛、咳、鼻水、喉の痛み、下痢などの急性症状
③4.5日目・緩解期
微熱、鼻水、鼻づまり、弱い頭痛、弱い関節痛、ゆるい便などの緩解期症状
④6日~快方
以上の段階を踏まえて良くなります。
お風呂に入るタイミングとしては
Ⅰ.荒療治するなら初期
Ⅱ.通常は緩解期以降の熱が下がった段階
が目安です。
ただ、ぶり返す恐れや症状悪化の懸念もありますので、自身の体力と相談して決めましょう。
お風呂で風邪はうつる?
基本的に風邪をひいた人の後にお風呂に入ってもうつりません。なぜならば風邪のウィルスは湿度が60%を越えると空気中の水分と結び付き、床に落ちてしまうからです。インフルエンザが流行った時に湿度を高くするのにはそういう理由があります。
もちろん一緒に入った時に顔にクシャミをぶつけられるとうつる可能性はあるので気を付けてください。
風邪のときにサウナは効果がある?
風邪の時にサウナは禁止です。なぜならば『内熱』が籠りやすくなるからです。
内熱が籠ると発熱したような状態になり、頭がボーッとする為に自律神経がうまく働かなくなり身体の代謝や調節がうまくいかなくなります。
また体力の消耗を促す為、悪化しやすくなりますので、風邪の時のサウナは止めておきましょう。
子供や幼児・赤ちゃんの注意点は?
発熱などで汗をびっちょりかいた赤ちゃんを見ると汗疹(あせも)などが心配になりますよね。
大人と比較して、子供は体温調節を始めとする身体の調節機能が未熟な為、お風呂に入るだけでも体力が消耗しがちです。
基本的には赤ちゃん、幼児であれば清拭してあげればOKです。
熱いお湯にタオルを浸して、固く絞ったおしぼりを用いて身体を拭いてあげましょう。スッキリした顔をします。
どうしてもお風呂に入れたい場合は、大人と一緒に入るのではなく、子供だけを入れてサッと洗い湯船に入れ、温まったらすぐにあげて身体を拭き、少しでも負担のないようにしてあげましょう。
以上、風邪をひいた時のお風呂ですが、基本的には入らないで寝ているのが一番です。
暖かくし、消化のよいものを食べて、ゆっくり安静になさってください。