2017年は7月にも関わらず東京でも35度を超える猛暑日を記録しました。2017年度の夏は気象庁の発表によると例年以上の猛暑となると発表されています。
2016年はそこまで気温が例年と比較して暑い夏とは言えませんでしたが、2017年の夏は本格的に暑くなりそうです。
原因や傾向、予想をまとめてみました
目次(クリックするとスクロールします)
2017年の猛暑の原因とは?
2017年度は世界的に見ても猛暑の傾向があります。NASAの発表によると2017年度は猛暑にならないとの予想でしたが
アメリカのアリゾナ州のフェニックスでは気温が50度まで上昇する事態が起きました。
アスファルトが溶けたり、電線が故障したり、車の中でクッキーが焼けたという異常事態が発生しています。
日本ではさすがにそこまで気温が上がることはありませんが、7月初旬ですでに関東一帯では猛暑日を記録している地域が多数あります。原因はいったい何なのでしょうか?
それは、今年は日本上空に張り出している高気圧が例年以上に勢力が強い、晴れの日が例年よりも多い、大西洋西部付近の海水温上昇の影響といった3つの原因が考えられます。
一つずつ順番に見ていきましょう。
高気圧が大きく張り出している
高気圧が近づくと地表の気圧が高くなり、上空から地上へと風が吹き込みます。その結果、雲が無くなり晴れになり気温が上昇します。
日本では夏の時期にはチベット高気圧と太平洋高気圧の二つがありますが、例年よりもより、日本近辺に近づいています。
晴れの日が多い
高気圧が日本の上空付近に停滞していると台風が近づくことができず、雲も発生しづらいので雨がなかなか降りません。雨が降ると、暑さはいくぶんかは和らぎます。
水分が蒸発すると気化熱といって周囲の気温を奪うからです。しかし、今年は晴れの日が多いので気温が下がりづらくなっています。
海水温上昇
今年は、大西洋西部近辺の海水温が例年よりも高いです。そのため、日本列島の南では雲がより多く発生して低気圧ぎみになります。
その影響で日本付近の気圧がますます高気圧になるわけです。
2017年の夏の猛暑予想は?
全体的に6月は平年よりも日本は気温が低かったですが、7月は例年よりも気温が全国的に高いです。図とデータでみていきましょう。下図は7月半ば~八月半ばの気温を1週間ごとにまとめたものです。
赤い箇所が平年よりも気温が高い確率、黄色が平年と同じ気温である確率、青が平年よりも気温が低い確率を示しています。
出典:http://www.jma.go.jp
1週目 : 7月15日(土)~ 7月21日(金)
2週目 : 7月22日(土)~ 7月28日(金)
3~4週目 : 7月29日(土)~ 8月11日(金)
図を見てみると全般的に、赤い箇所が目立ちます。赤い箇所が50%を下回っている箇所はほとんどありません。なので7月半ば~八月半ばの一ヵ月は例年よりも気温がずっと高い状態が続きます。
特に今年の予報は8月に入ると気温が高くなるようです。上図のデータは日にちがたてばまた変わることもあるので、今年は7月でも十分に暑いですが、8月の方が暑くなると警戒しておきましょう。
続いて7・8・9月の長期予報です。
出典:http://www.jma.go.jp
グラフを見る限り、7,8,9月ともに全国的に赤い箇所が50パーセントがほとんどなので、今年は9月に入っても残暑が厳しいと予想されます。
夏バテや熱中症、脱水症状には十分に注意しましょう。
猛暑の時に注意すべきことは?
今まで説明した通り、今年の夏の暑さは異常です。日中は運動はもちろん控えて、外に出る時間を極力短くして、室内や日陰などの涼しい場所にいるようにしましょう。外出するのは早朝か、夕方以降にするようにしましょう。
室内にいるからといって、安心してはいけません。高齢者や子供の方は急に脱水症状や熱中症になってしまうリスクがあります。
夏場は汗が大量に出るので、水分補給は水だけでなく、スポーツドリンクを薄めたものや経口補水液をとるようにしましょう。
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