突然起こる顔のほてりや赤み。みんなに見られているのではないかと思い、焦ってしまうとどんどん酷くなってしまいます。
落ち着いていればいずれ治まるのはわかっていても、冷静に待つだけなんてできませんよね。
この顔のほてりや赤み、ご自身で原因を考えたことはありますか?
ただのほてりで身体には問題がないと思っているなら少し考えを変えた方が良いのではないでしょうか。実はそのほてり、病気が引き起こしているかもしれませんよ。
今回は、顔のほてりや赤みの原因をご紹介します。
他に出ている症状はあるかをしっかり思い出して、この記事の内容と照らし合わせてみてください。思いがけない病気が見つかるかもしれませんよ。
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顔のほてりや赤みの原因は?
顔がほてっていると「血行が良いのね」と言われたことはありませんか?
身体が温まると血行・血流が良くなっていることから、ほてりの原因もそこにあると思われがちですね。ですが、実はほてりの原因は血流がいことではなく、血流が悪いことなのです。
実際、血流が悪いことで起こる冷え性もほてりと同時に現れることが多いです。血流が良く、全身に血液が行きわたっていればほてりも冷えも起こりません。
ここでは、ほてりの原因をさらに詳しくお伝えします。
ご自身に考えられる原因を見つけて、これから対処法を考えるときに役立ててくださいね。
自律神経の乱れ
ほてりの原因として、自律神経が関わっていることが非常に多いです。
自律神経は消化器や呼吸器など、全身の機能を調整するためにはたらき続けています。身体と心を活動的にする交感神経と睡眠やリラックスさせる副交感神経の2つからなり、どちらもバランス良く働くことで健康に過ごすことができています。
このバランスが乱れた状態を「自律神経が乱れている」といい、その原因は様々です。
自律神経の乱れの原因は主に「ストレスや緊張」「不規則な生活」ですが、女性ホルモンのバランスの乱れや加齢によっても引き起こされます。
また、過剰なストレスによる自律神経の乱れは「自律神経失調症」を発症させ、その症状としてさらに自律神経の乱れが起こります。
冷え性
身体の冷えが顔のほてりを引き起こすのです。
手足などの心臓から遠い体の末端部分が冷え、反対に頭部を中心とした上半身に熱がこもることがあります。これは冷え性としてはかなり重度の状態で、一般的に「冷えのぼせ」と呼ばれています。
このように上半身と下半身での体温差が大きいことは不快ですし、身体にとってもよくありません。
ただの冷え性でなく冷えのぼせの症状も出る原因としては、先ほどご紹介した自律神経の乱れやストレス・骨盤の歪み・デスク仕事などで長時間座っていることによる筋肉の硬直や筋力の低下などが挙げられます。
更年期障害
更年期障害でのほてりは「ホットフラッシュ」と呼ばれていることはご存知の方も多いと思います。この場合、顔や上半身を中心とした紅潮・のぼせ・尋常ではない量の汗といった特徴的な症状が出て、自律神経の乱れも引き起こします。
更年期障害による症状は個人差が非常に大きく、誰かと比べられるものではありません。すべての人にすべての症状が出るわけではありませんが顔や頭・胸・首の裏・心臓付近を含む全身にほてりを感じることが多く、中でも顔のほてりは特に熱く感じて不快感が強いのです。
ほてりの症状としては「急に」熱くなり汗が出る・上半身や顔、頭部に「異常に」熱を感じるなど、ただ夏の暑さでかく汗よりも量も発汗の仕方も違っています。ほてりを感じる時間は、1回につき30秒~10分程度と言われていますが長い人では30分続くこともあるようです。
高血圧
高血圧症の症状にもほてりがあります。
身体中に循環しきれない血液は、一度頭部に集まります。同時にその周辺の血管が収縮して顔のほてりが起こるのです。
この高血圧には自律神経の乱れが関係している時もあります。身体と心を活動的にする交換神経が優位にはたらくと、心臓が大きく動き血管が収縮するのです。それが原因で血圧が上昇し、同時に顔がほてります。
顔がほてる以外にも、「めまい」や「地面がフワフワしているような感覚」「頭痛」などの症状が特徴です。ただし、高血圧で同時に頭痛の症状が出ている場合は動脈硬化などの危険があるので注意が必要です。
自律神経の乱れが原因で高血圧の症状が出ている場合は、ストレスの解消や不安に思っていることなどを取り除くことで改善につながることもあります。
また、高血圧症の治療薬の副作用にもほてりの症状があるのです。これは血圧を下げるために血管を拡張することにより起こり、命に関わるような副作用ではありません。ですが、どうしても不快であったり気になるようであれば主治医に相談して薬を変えられないか検討してみてください。
風邪
顔のほてりで上記の原因が考えられない場合は、風邪やインフルエンザなどの病気かもしれません。単純に、体温が上昇したり熱や微熱が出ていることが原因です。
他の自覚症状よりも早くにほてりの症状がでることもあるので風とは判断できずに見逃してしまいがちです。
顔がほてる・赤くなるといった症状が気になった時には風邪やインフルエンザの症状の可能性もあると頭に入れておいてくださいね。
その他の原因
ここでご紹介した体内の不調によるほてりや赤みの他にも、基礎化粧品や薬品に対するアレルギー症状など皮膚自体が炎症を起こしている可能性もあります。
肌に直接塗布するものを使用中に違和感があれば、中断して皮膚科を受診することをオススメします。