ただの腹下しと違って、感染することでも知られている胃腸風邪です。冬の時期に猛威をふるうノロウィルスも胃腸風邪の一つです。
強烈な腹痛が襲ってくるので、食欲もなくなるのですが、下痢や嘔吐を覚悟しても食べたほうがいいです。もっとも、どうしようもない吐き気の場合は食べても無駄と思いがちです。
しかし、吸収は胃に入っても、それこそ嘔吐をする前に終わっているものもあるので、まったく無駄ということはありません。
胃腸風邪の場合は、とにかく食欲がなくなります。それでも、完治するまでに一週間はかかる病気です。
そこで、嘔吐や腹痛が激しい場合でも、胃腸に優しく食べやすい食事の紹介です。
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胃腸風邪に効く食事のコツは?
胃腸風邪は、その名の通り胃腸が炎症を起こす病気です。下痢や嘔吐のときもしっかりと食事を取りたいのですが、体が受付けないなど、なかなか難しいものです。
腹痛や嘔吐下痢などは比較的早く収まることが多いのですが、胃腸が受けたダメージはなかなか回復しません。
そのときに、腹痛が収まったからといって、通常の食事をしてしまうと、痛みや嘔吐下痢がぶり返してしまうことがあります。
そうならないように、胃腸に優しい食事を心がけます。もっとも、胃腸風邪初期の激しい腹痛や嘔吐下痢のときは無理に食事を取らなくてもいいです。
それでも、気をつけなくてはいけないのは、水分はしっかりと取るということです。初期のひどいときは、水分を取っても、そのまま下痢として排泄してしまうかもしれません。
それでも、排泄までの過程において少しでも体内に栄養や水分を吸収してくれますから、無駄にはなりません。
脱水症状にならないためにも、水分の摂取は胃腸風邪にかかった全期間において必須と考えなくてはいけないのです。
胃腸風邪のオススメの食事は?
胃腸風邪になると、食事をしない・・という選択肢も確かにあるのですが、それでは体が弱ってしまいます。
おそらく、誰もが一度は経験しているのが胃腸風邪です。食べたくても食べられない・・食べても吐いてしまう・・そんな胃腸風邪にかかって、胃にも優しくて、体にもいい食事はどういったものでしょうか。
バナナ
バナナは下痢の症状をやわらげてくれる効果があります。これは、バナナに含まれるオリゴ糖という成分のお陰です。
ですので、下痢のひどい初期の胃腸風邪のときはバナナが有効です。もっとも、下痢で出し切ってからバナナを食べるのが一番効果的です。
プリン
プリンは消化のいい食べ物です。
卵、砂糖、牛乳で作っているので、栄養価が高く、胃腸風邪で弱った胃腸に優しく、効果的に栄養が摂取できます。
ビタミンは皆無なのですが、タンパク質と脂質が一度に摂取できるのが大きいです。
プリンはバリエーションが多く、カボチャなどを入れて食物繊維やミネラルなどの摂取もできます。
イチゴ
下痢がある程度治まったら、ビタミンCを取りたいところです。レモンもいいのですが、レモンを丸かじりというのはなかなか勇気が必要です。
そこで、ビタミンCが豊富で食べやすく、そして何よりもスーパーに行けば簡単に手に入ることができるイチゴがオススメです。
ビタミンCは体の抵抗力を上げてくれます。予防に最適なのですが、罹患してからの体調回復にももちろん効果があるのです。
胃腸風邪で子供にオススメの食事は?
大人に比べて体力のない子供が胃腸風邪にかかると、免疫力が劣るため、その症状も大人の比ではありません。
場合によっては熱が出ることもありますので、安静にしておくことが大切です。
そして、さらに大切なのは、栄養を取ることです。水分補給が一番大事なのですが、それを含めて食事をしっかり取るようにしましょう。
もちろん、何も受付けないという、初期の嘔吐下痢のときは、無理をしなくても大丈夫です。
何日後かに、腹痛が収まりかけた頃や、下痢が止まったときなどは、食べやすい時期になるので、そこでしっかりと食事を取りたいものです。
ここでは、子供にオススメの食事を紹介します。
ヨーグルト
ヨーグルトには乳酸菌が含まれています。胃腸風邪のときに乳酸菌?と思う人もいるかもしれません。
しかし、腸の中にはビフィズス菌が多く存在していますし、それを補充するという意味もあります。子供の場合もひどい下痢の症状を出すときがありますので、しっかりと、乳酸菌を摂取したほうがいいのです。
パン
パンは胃腸に良いという意見と悪いという意見があります。油分のおおい菓子パンのようなものは避けることです。
食パンの耳ではない、白い部分は食べやすく栄養価もあり、消化も良いので、むしろこの部分は食べたいところです。子供もご飯よりはパンという場合が多いので、食欲があるときはパンを食べさせてもいいでしょう。
ヤクルト
ヤクルトはベストセラーの飲み物です。歴史が80年もあると聞くと驚く人もいるはずです。長く売れ続けるのには、現在も売れているのには理由があります。
ヤクルトは乳酸菌飲料です。
ヨーグルトを思い出しますが、それよりも飲みやすく、というよりもその形状から一口で飲めるのが良いところなのです。
大人では物足りない分量かもしれませんが、子供には十分な量です。
効果は、ヤクルトに含まれるビフィズス菌です。これは、腸の中にも多く含まれているものですから、下痢などでダメージを受けた腸に速やかにビフィズス菌を送り込んでくれるのです。
スーパーに必ずヤクルトは置いてあります。薬の副作用を心配するのでしたら、まず最初に飲ませるのがヤクルトなら間違いはありません。
うどん
胃が弱ったときの定番の食事はおかゆですが、それに匹敵するくらいの食事がうどんです。おかゆはご飯を炊かなくてはいけませんが、うどんはうどん玉を買ってくるだけで作ることができます。
食欲のないときでも温かいたべものですから、胃にも優しく栄養もあります。卵を落としてネギをかけるともっといいでしょう。
卵は半熟状態にするのが基本です。生卵では不安もありますし、固ゆでにしてしまうと、消化が悪くなります。かといって卵の持つ栄養価も捨てがたいということで半熟を強く押します。