なんとなく食事がのどを通らない。日中から眠気が襲う。お腹の調子が悪く下痢が続く。
ストレスなのか胃痛や吐き気がする。軽い微熱と頭痛が続き身体がだるい。やたら足がむくむ。
9月に入ったのに体調が戻らない。貧血と呼ばれたので鉄剤のサプリメントなど色々飲んでも良くならない。運動したいと思っても何だか息苦しい…
それ、『夏バテ』かも知れません。まずは夏バテとは何か?を知り日々の生活に役立てていきましょう。
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夏バテの症状とは?
上記に挙げた異常な眠気、治らない下痢や胃痛、吐き気、続く微熱や頭痛によるだるさなどこれらは夏の疲れ、いわゆる『夏バテ』から起こります。
ではそれらはなぜ起こるのでしょうか?以下症状別に紐解いていきましょう。
眠気・だるさ・倦怠感
夏の暑さ、または冷房による寒さから来る自律神経の乱れが原因で体力が消耗した状態です。暑さを感じると身体は汗を出して熱を放出しようとします。そしてお店や職場に入ると急激に身体を冷やす為、今度は汗をかかないように自律神経が働きます。
皆さんも急に走ったり、止まったりを繰り返すと疲れますよね。身体の中でも知らないうちに疲れが溜まっていきます。
これを繰り返すうちに慢性疲労へと繋がっていきます。加えて胃腸機能の低下により栄養の吸収代謝が悪くなることも原因として挙げられます。
微熱・頭痛
慢性疲労が続くと、それでも身体はなんとか維持しようと体温を上げ活動しようとします。
これが微熱の原因です。
無理矢理体温を上げた結果、更なる疲労へと悪循環に陥ります。
こんな時は旅行などの予定は控え、ゆっくりと休みましょう。
また頭痛は頭の働き過ぎによるシグナルです。
夏バテにより胃腸の栄養代謝能力が低下し血液の栄養が不足したり、脳へ血液を運ぶ力が低下します。
脳には血流の1/3が必要ですから、無理に血液を脳に引っ張ることにより血管が膨張、脈打つ度に隣にある神経に触れる為、ズキンズキンと痛むようになります。
胃痛・胃もたれ・吐き気・下痢
暑さでだらけた胃に冷たい飲み物や食べ物が注がれると急激に胃が冷えてしまい、働きが低下します。
胃の血管は髪の毛よりも細い為、血流が不足に陥った胃は固く、伸縮率が低下し消化しきれない飲食物を押し戻そうとします。
これが吐き気に繋がります。また固くなった胃が無理矢理働くことにより、胃痛や胃もたれに繋がります。そして消化不良に陥り下痢となります。
息苦しい
胃腸の働きが悪くなる為、新鮮な血液が作られ
づらくなります。
また血液の原料として水分が必要になりますが、汗などで多量に排出されると水分不足になり、これもまた血液不足の原因になります。
汚れた血液は酸素量も低下しますので、結果息苦しさや息切れ、または動悸に繋がります。
やたらむくむ
水分代謝不良で起こります。水分も身体の中で新陳代謝されて生体水に変化をします。
この時、体内の酵素を用い代謝を行うのですが、酵素には消化酵素と代謝酵素の2つがあり、それぞれの酵素は同じ酵素を原料とします。
夏の暑い時期、大量の水分を摂取すると胃の中では消化液が薄まり、必要以上の消化酵素が失われます。
その後吸収された水分を代謝する為に今度は代謝酵素が必要になるのですが、消化酵素に原料が使われてしまい、代謝を促す酵素が不足してしまいます。
結果代謝されなかった水分は身体に留まることになり、『むくみ』となる訳です。
次にセルフチェックでご自身の夏バテ度を調べてみましょう。
夏バテのチェックの診断チェック方法は?
ご自身の当てはまる項目をチェックしてみてください。
②デスクワークが主である。
③冷たい飲み物をごくごく飲む。
④冷え性である。
⑤お腹が弱い。
⑥コンビニ弁当や外食が多い。
⑦油濃い食べ物が好き。
⑧甘いものが好き。
⑨むくみやすい。
⑩何かしら健康診断で引っ掛かったことがある。
0個…健康に留意してそのままを維持しましょう
1~3個…可能性は0ではありません。弱い部分に気を付けていきましょう。
4~6個…夏バテ予備軍です。気になったところを一つずつ改善しましょう。
7~9個…夏バテになりやすい体質です。生活習慣を改める必要があります。
10個…夏バテになります。諦めずに体質改善に努めましょう。
あくまで一つの目安ですが、夏バテになるのはそれなりの理由があります。
自身の身体を振り返り、労ることによって回避できるものも多いですので、一つ一つ身体に向き合い、自分の身体の状態を知り対処していきましょう。