夏の暑さもずいぶんと和らぎ、秋の気配を感じる日も増えてきました。
最近まで熱中症や夏バテに注意して生活してきましたが、これからは寒くなるにつれて流行する病気に気を付けないといけませんね。
この記事では、インフルエンザの特徴や発症する期間・今年2017年のインフルエンザの症状の傾向を解説します。
9月・10月頃から患者が出はじめ冬に向けてどんどん流行していくインフルエンザ。感染してしまうと熱は出るし体はだるいし…出来ればかかりたくないものです。
その流行に巻き込まれてしまう前に、一度どのような病気なのかをしっかり考えておきましょう。
目次(クリックするとスクロールします)
インフルエンザの症状の特徴は?
h3でA型B型分けて書く
A型
インフルエンザA型はいちばん一般的なインフルエンザです。
この種類のインフルエンザはとても感染力が強く、世界的に大流行しやすいインフルエンザウイルスなのです。
インフルエンザA型の症状は主に以下の通りです。
・発熱(40度近い高熱)
・悪寒・寒気
・ふるえ
・めまい
・頭痛
・強い倦怠感
・強い関節痛・腰痛
・筋肉が熱い・筋肉痛
・上気道炎
風邪と変わらないような症状ですが、特に「高熱が出て悪寒がする・関節や筋肉が痛い」という症状があればインフルエンザを疑うようにしましょう。
B型
次にインフルエンザB型ですが、A型の次に流行しやすいインフルエンザウイルスです。
ですが、A型とは違って毎年大流行することはありません。免疫を持っている人が多いためです。
インフルエンザB型の主な症状は以下の通りです。
・胃炎など消化器系の症状
・上気道炎
・気管支炎
・発熱(38~40度の高熱)
・悪寒や寒気
・ふるえ
・咳、痰がからむ
・頭痛
・全身がだるい、強い倦怠感
・関節痛、筋肉痛、腰痛
・体重が減少する
免疫を持った人が多いとはいっても、インフルエンザB型も感染力は強いです。
しかも、A型に比べてインフルエンザだと自覚しにくいため周囲にウイルスを撒き散らして感染を広げてしまわないように注意が必要です。
C型
最後はあまり耳にしませんが、インフルエンザC型です。
A型・B型のインフルエンザが季節的に流行するのに対し、C型は1年を通して感染することが特徴です。
しかも、大人が感染することはほとんどなく、抵抗力の低い子供が良く感染します。大人が感染しても、症状が軽いので気付きにくくインフルエンザだと自覚できないことも多いです。
さらに感染力も弱いので大流行することもありません。免疫もほぼ一生続くので、人生のうちに2度感染することはないでしょう。
主な症状は以下の通りです。
・鼻水
・鼻づまり
・発熱(微熱)
・くしゃみ
・のどが痛い
・咳
・(大人の場合は片頭痛も)
このように、ほとんど風邪のような症状ですが、2歳以下の子供が感染した時には次の症状に注意が必要です。
・高熱
・嘔吐
・腹痛、下痢
・発疹
さらに、重症化すると気管支炎や結膜炎・インフルエンザ脳症を引き起こす危険もあります。
小さな子供や赤ちゃんが風邪と思われる症状を発症した場合は、インフルエンザC型であることも可能性として考えないといけませんね。しっかり様子を観察して病院を受診し検査を受けるようにしましょう。
インフルエンザの期間はどれくらい?
インフルエンザの潜伏期間はだいたい16時間~5日程度です。ただ、いつ感染したのかはっきりとした瞬間を自覚できないため注意が必要です。
インフルエンザウイルスに感染すると、症状は潜伏期間を経て発症します。ですが、無症状の段階でもウイルスを保有しているため周囲の人に感染させることがあります。
また、インフルエンザを発症した場合の解熱にかかる時間はA型が約1日、B型は1.5~2日程度です。
学校や仕事などを休む期間は解熱してから2日経過後、「発熱した次の日を1日目と考え、5日目まで」です。
感染の流行に加担してしまわないようにしっかり治してから外出するようにしましょうね。
インフルエンザ2017の症状の傾向は?
今年、2017年の冬の寒さは厳しいことが予想されています。
国立感染症研究所は、今年は早ければ11月中には全国的にインフルエンザが流行するだろうと発表しました。
インフルエンザに感染する患者が出てくるのはだいたい涼しくなったころ、10月頃ですよね。その最初の感染者から広がり11月に入る頃には流行し始めるでしょう。
今年流行するインフルエンザもA型ですので38度以上の高熱や寒気・倦怠感・関節痛・筋肉痛・頭痛などの症状を発症します。
A型はもっとも「しんどい・つらい」種類のインフルエンザですのでワクチンを接種するなどの予防対策をしておくことが大切です。
インフルエンザのワクチンは、本格的に流行する時期までに済ませて置くことが望ましいです。
ワクチン接種から2週間で効果があらわれるので、周囲の人が感染してしまうよりも早く摂取してく必要があるのです。
ちなみにワクチンの効果は摂取後約5か月間持続しますよ。
インフルエンザの症状はここでご紹介したものが主な内容ですが、これが全てではありませんし個人差もあります。
免疫や抵抗力によっては合併症を発症する危険もありますので心配な人は事前に医療機関で相談するなどの対策を取ってください。
しっかりと予防して、さらに流行する時期にはむやみに人込みなどに出かけないことも大切です。