昔はささくれができるとよく「親不孝をしている」といわれたものですね。
本当に親不孝なのかどうかはさておき、ささくれは見た目も悪いし引きちぎると痛いし小さなものとはいえ厄介な症状です。
衣服や布団に引っかかって痛い思いをしたり、タオルや布巾に引っかかって大きく捲れてしまったり…日常生活を送るうえでも何かと不便を感じるささくれはどうしてできるのでしょうか?
この記事では、ささくれの症状や原因をお伝えします。
目次(クリックするとスクロールします)
ささくれの症状は?
ささくれは切り傷などの怪我が原因ではなく爪の周りの皮膚が剥けてしまうことです。
西日本では「さかむけ(逆剥け)」と呼ばれるように、皮膚が指先から逆さに向けてしまいます。
ささくれは向けた皮膚がペロペロしてしまうので、布やニットなどの繊維に引っかかりますし症状の度合いによってはそのたびにチクチクとした痛みを伴います。
それだけでも不快ですが、さらに酷くなるとズキズキと痛んだり場合によっては出血してしまうこともあります。
ペロペロするのが嫌になったり、チクチク痛むのを我慢できずに無理に引っ張って毟ってしまうとさらに悪化したり細菌などの感染症を引き起こしてしまうこともあり危険です。
細菌に感染したささくれの患部は赤く腫れ、痛みもさらに強くなります。もっとひどくなると可能することもあります。
また、無理に引っ張っていると刺激で皮膚がかたくなりさらに引っかかりやすくなってしまいますよ。
どうしても気になる場合は爪切りなどで優しく切り取りましょう。皮膚に当たらないように注意し、刺激しないようにゆっくりとするのがコツですよ。
ささくれ専用の爪切りのようなものもあるので、ひとつ買って置いて置くと便利です。
ささくれが出来る原因
ささくれは、できやすい人とできにくい人がいますよね。ささくれが悪化して不快な思いをしている時に、指先の綺麗なささくれのない人を見るとついつい羨ましく思ってしまします。
この厄介なささくれはどうしてできてしまうのでしょうか?
ここではささくれのできる原因をご紹介します。
乾燥
まずいちばん多い原因は乾燥です。
皮膚が乾燥していると小さな刺激でも皮膚が剥けやすくなります。特に秋から冬にかけては空気が乾燥し、さらにささくれができやすくなる季節と言えます。
また、主婦や仕事柄水やお湯によく触れる人は手先が乾燥しやすくささくれを起こしやすいです。薬剤や洗剤をよく使用することも皮膚の乾燥を招きますね。
ネイル
ネイルをしている人は特に指先の見た目には厳しいと思います。
ですが、綺麗にしたいと思うあまりにケアが過剰になりささくれを起こしてしまうことがあります。甘皮を除去しすぎたり、爪の周りの角質を削りすぎることで傷や刺激になりささくれを起こしてしまうのです。
他にもマニキュアの成分に負けて皮膚が剥けてしまったり、はみ出したマニキュアを無理にこすって落とそうとすることもよくありません。
除光液やジェルネイルをオフするリムーバーも刺激となり乾燥やささくれそのものの原因になります。
過剰なケアをしないように注意して、マニキュアやリムーバーもなるべく皮膚につかないように丁寧に行いましょう。
ネイルやオフを始める前に油性のクリームを皮膚の部分に塗って置くとはみ出してしまった時の予防に安心ですよ。
栄養不足
ささくれは栄養不足が原因でも起こります。
毎日の栄養バランスは指先だけでなく健康にとって非常に重要です。しっかりと栄養バランスの取れた食事を心がけ、いつでも良い状態でいられるようにしていきたいですね。
中でも、特に不足することでささくれが出来やすい栄養素は「タンパク質」「ビタミンA」「ビタミンB2・B6」「ビタミンC」「ビタミンD」「ビタミンE」です。
どの栄養素も皮膚の健康を維持するためには不可欠なものです。
無理なダイエットや食事制限はささくれの原因にもなってしまうのです。
血行不良
血行不良が起こると、特に身体の抹消部分である指先には栄養や酸素が十分に行きわたらなくなってしまいます。
血行不良で指先の血流が滞ると、冷え性やあかぎれなどの原因にもなります。同時に、ささくれにもなりやすくなってしまうのです。
指先をマッサージしたり、ハンドクリームを塗る時にすり込むようにマッサージする・指をグーにしたりパーにしたりして血行を促進するようにしましょう。