胃痛の症状は、突然やってきます。
何だか調子がすぐれない、少し痛い気がするというようなものからふとした時に急激な痛みが襲うものまでその症状は様々ですね。
この記事では、胃痛の症状や原因について解説します。
胃痛にはすぐに治るものもあれば重大な病気が隠れている可能性もあります。
胃が痛いだけと油断せず、すぐにでも対処するようにしましょうね。
目次(クリックするとスクロールします)
胃痛の症状は?
胃痛の症状には色々な種類がありますよね。
痛み方にはチクチクやシクシク、ズキズキやキュー・ギューといった痛み、焼けるような痛みに差し込むような痛み、少しおかしいなと思う痛みから突然急激に痛むことまで様々です。
また、痛むタイミングにも空腹時や食事の後、夜中や仕事中などいつ起こるかわかりません。
胃の痛みは、必ずしもその強さが症状の重さに比例しません。
ですが、胃痛に伴う他の症状を考えると浮かぶ病気もあります。
このように、胃の不調の原因は素人にはとても予想がしにくいです。
胃薬を飲んでも治らない・数日胃の不調が取れない・痛みがひどくなってきたなど少しでもおかしいと思うことがあれば早急に病院に行って医師に相談しましょう。
胃痛の症状がある中で最も怖い胃がんは日々進行していく病気ですが、発見・治療の開始が早期であればあるほど完治する確率も高くなります。
胃がんでなくても病気の発見は早い方が良いので、ただの胃痛だと侮らずに適切に対処してください。
では、少しだけお話ししてしまいましたが、次の章ではさらに詳しく胃痛の原因を解説します。
胃痛の原因は?
胃痛の症状が様々なら、胃痛の原因もまた様々なんです。
ここでは胃痛の原因を細かくお伝えします。
胃痛には重大な病気が隠れていることもあり大変怖い症状です。
ここでの症状に思い当たるものがあれば、すぐにでも病院に行き検査してくださいね。
食べ過ぎ・飲み過ぎ
食べ過ぎ・飲み過ぎといった乱れた食生活を送っていることで胃痛の症状を引き起こしてしまうことがあります。
暴飲暴食していると、胃酸が分泌しすぎる「胃酸過多」の状態になります。胃酸は食べたものを消化するはたらきがありますが、出過ぎてしまうと胃痛や胃もたれ・胸やけ・げっぷがよく出る・口臭がきつくなる・などの症状を引き起こすのです。
胃酸過多になると食べ物を消化する必要のある食後以外にも、例えば空腹時にも胃酸が分泌されるようになってしまいます。
そのため、空腹時や夜中・早朝にみぞおち付近に痛みを感じたり、胸やけして酸っぱいゲップが出る、胃もたれ、生唾が出るなどの症状は胃酸過多の可能性が高いです。
反対に、食べる量が多すぎて消化が追い付かない「消化不良」でも胃痛が起こります。
胃腸のはたらきが衰え、胃痛だけでなく胸やけ・吐き気がする・食欲不信など様々な症状を伴います。
また、消化不良が続くと以下の病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。
・逆流性食道炎
・びまん性食道痙攣
・消化性潰瘍
・過敏性腸症候群 など
刺激の強いものばかり食べた
辛いものや香辛料たっぷりのもの、酢、レモンなどの酸っぱい食べもの、消化酵素の含まれている大根など胃にとって刺激の強いものばかり食べていると胃痛が起こります。
これらは胃酸の分泌を促すため、胃酸過多の状態になり胃が痛むのです。他に、下痢を伴うこともあります。
ストレス
強いストレスを感じて胃痛が起こることもあります。
ストレスは胃酸を過剰に分泌させてしまい、胃の健康に大切な胃酸と胃粘液のバランスを崩します。
そのバランスが崩れることで胃粘液が胃粘膜を守ることが出来なくなり、胃を傷つけてしまうのです。
ストレス性胃炎とはよく耳にしますが、実はこのようにして起こっているのです。
ピロリ菌の感染
日本人の約50%はピロリ菌に感染しているといわれています。ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍・胃がんなどの疾患の原因にもなる怖い菌です。
特に、ピロリ菌の感染者は感染していない人に比べて約6倍胃がんを発症しやすいのです。
ピロリ菌の初期症状には空腹時の胃痛があります。胃薬を飲んでも全く改善しないという場合はピロリ菌の感染をうたった方が良いでしょう。
胃炎
胃炎には「慢性胃炎」と「急性胃炎」があります。
慢性胃炎の原因にはヘリコバクターやピロリ菌が関係していると考えられています。症状は胃痛というより胃もたれや胃のムカツキ・胸やけなどです。また、全く自覚症状のないこともあります。
一方急性胃炎は暴飲暴食、特にアルコールの摂取しすぎや非ステロイド系の鎮痛剤などの医薬品によるもの、ストレスが原因で起こります。
症状はみぞおち付近の痛みや胃の膨満感、嘔吐や吐血、下血が急激に起こります。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜がただれ傷つき胃粘膜が破壊された状態です。悪化すると胃の壁に穴が開くこともある怖い病気です。
症状にはみぞおちの痛みや吐き気、胸やけがあります。痛みは鋭い痛みやみぞおち付近がうずくような痛み、焼けるような痛みと表現されます。
胃潰瘍は、症状が大きいほど重症化しているというわけではありませんので、違和感や異変を感じたらなるべく早く病院へ行き検査を受けるようにしましょう。
また、胃潰瘍の特徴は吐いた血の色が黒っぽいこと・黒色便です。
胃がん
胃がんには、特有の初期症状がありません。早期の胃がんで起こる胃痛や腹痛、胃の不快感、食欲の低下、吐き気や嘔吐、胸やけ、ゲップといった症状はいつもの意の不調でも感じることのある症状ばかりです。
ですので、またいつものやつだと安心してそのままにしてしまう人も多いのです。
特に年齢が若いほど進行が早いがんは、早期発見・早期治療できるように定期的に検診に行ってください。
胃がんが進行すると早期の症状がひどくなり、吐血や黒色便といった出血性の症状があらわれることがあります。
他にも、背中の痛みや腰痛も胃がんの症状にあるものです。
まとめ
胃痛といえば比較的多くの人に、良く起こる症状ですね。
それは、食べ過ぎといった簡単な原因から始まり、胃の病気自体も多いからです。
また、胃はストレスや環境の変化などにとても敏感な臓器です。
無茶な食生活や生活習慣はきっちり改め規則正しい生活を心がけてください。
また、ピロリ菌の保菌検査をしておくこともオススメします。
自分の身体の違和感には自分で気付くしかありません。
しっかりと身体のサインに耳を澄ませ、異常や病気にはいち早く気付けるようにしておきましょう。
自分なりの対処法や予防対策も考えておいてくださいね!