睡眠にまつわる悩みといえば、不眠や過眠、髪の寝癖に寝相問題と色々ありますよね。
中でも特に厄介なのが、歯ぎしりやいびきといった自覚できない「音」の問題・・・
歯ぎしりは、かみ合わせが悪くなったり起きた時にアゴが痛かったりして自分で気付くこともありますが、いびきって誰かに指摘されるまでわからないので困りものです。
しかも、一緒に寝ている人の睡眠を邪魔して迷惑になったり、初めて一緒にお泊りする人に聞かれて恥ずかしかったり。
これからの季節は社員旅行なども増えてくるので、それまでに少しでも改善したいと思っている人も多いの出はないでしょうか。
そこで、この記事ではいびきの原因について解説します。
いびきをかくのをやめたいと思っても、そもそもいびきを書いてしまう根本の原因がわからなければ治しようがありません。
ここでしっかりといびきの原因について考え、あなたのいびきの原因を見つけてください。
その原因からきっちりと解消して、いびきをかかなくなれるように順番に対処していってくださいね。
目次(クリックするとスクロールします)
いびきの原因とは?
では、いびきの原因を見ていきましょう。
いびきをかくことの大きな原因は呼吸がきちんと出来ていないことです。
呼吸がどうしてきちんとできないのかというと、鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまっていることが挙げられます。鼻呼吸の原因は鼻炎による鼻づまりや歯並び・かみ合わせ・骨格の歪みなどがありますよ。
他にも、仰向けで寝ると横向きに比べて呼吸がしずらくなります。寝ている間は筋肉も休むために緩み、舌が奥の方まで落ちくぼんで気道に蓋をしてしまいます。枕の高さがあっていないこともいびきを引き起こしますよ。
さらに、呼吸がしずらくなることには肥満も大きくかかわっています。
太っている人は首周りやアゴの舌にも脂肪がつき、その脂肪が気道を圧迫します。そうすると息苦しくなりいびきもかくようになるのです。
これらの原因は、誰でも抱えてしまう悩みですよね。
ですが、いびきをかく人の割合は女性よりも男性の方が多いのです。
次は、男性と女性それぞれの原因をもう少し詳しく見てみましょう。
男性のいびきの原因
男性がいびきをかきやすい原因は、まずは仕事内容の違いです。
男性は、仕事が肉体労働であったり、職場のストレスを抱えている人の割合が多いといわれています。強いストレスを抱えている人は、いびきが酷くなることがあります。
それまでいびきをかかない人であっても、いびきをかき始めてしまうこともあるのです。
また、女性に比べて肥満者数が多いこともいびきをかく人が多い原因です。
人がいびきをかく原因には性別による違いはありません。
ですが、生活環境の違いからいびきをかく人が多くなってしまうのです。
では、同じような環境でもいびきをかかない女性がいます。
次は女性がいびきをかく原因をご紹介します。
女性のいびきの原因
女性は、妊娠出産をするためにしっかりと体を休めるホルモンが分泌されます。
これが、先ほど生まれた疑問点「同じ環境でもいびきをかかない女性がいる」ということの答えです。
妊娠出産には睡眠が重要なので、その睡眠を邪魔されないように体が順応しているのです。
ですが、忙しさやストレス・生理周期などでホルモンバランスが乱れてしまうといびきをかくようになる事があります。更年期障害がきっかけでいびきをかき始めることもあるんですよ。
さらに、女性では生理が終わるとホルモンの分泌量が変わるので、一定の年齢以降は男性と同じようにいびきをかく人が増加します。
小顔を意識するあまりにアゴの大きさが発達せず、いびきを引き起こすこともあります。
また、男性と同じように肥満はいびきのもとです。いくらホルモンが出ているといっても太りすぎでは酷いいびきをかいてしまいますよ。
子供の場合
子供は基本的にいびきをかきません。
ですが、扁桃腺が腫れていたりアレルギーや副鼻腔炎が原因で気道が狭くなったり口呼吸になりいびきをかくようになることがあるので注意が必要です。
子供の肥満でもいびきをかくことがありますよ。
鼻づまりで一時的にいびきを書いているのならあまり心配はいりませんが、1週間経ってもいびきが止まらないというような時は一度かかりつけの医師に相談してみてくださいね。
何か他の病気の可能性はある?
ここまでは、生活習慣や体型によるいびきの原因をお伝えしてきました。生活習慣や体型が変わればいびきを改善させることができるパターンです。
ですが、あなたのそのいびきは病気のサインかもしれません。
ここではいびきの原因になる病気をまとめました。
重大な症状を引き起こすものもありますので、少しでもおかしいと思ったらすぐに病院に行ってくださいね。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の症状のひとつにひどいいびきがあります。
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に無呼吸、つまり息をしていない時がある怖い病気です。
何度も無呼吸の状態を繰り返すことで、体内の酸素が不足し脳や体に大きな負担をかけています。
睡眠時無呼吸症候群の見分け方はいびきや呼吸が止まること以外では
・呼吸が乱れたり息苦しいといった感覚
・睡眠中にむせる
・夜、何度も目覚める(トイレ含む)
・寝汗をかく
・起きた時に口の中が渇く
・頭痛
・熟睡できた気がしない
・寝起きがスッキリしない
・体が重い、倦怠感
・日中も酷い眠気がある
・集中力が散漫
・すぐに疲れる
などがあります。寝ている間の呼吸やいびきの状況は家族に観察してもらったり録画・録音するなどして、その他起きている時に自覚できる症状がないかをしっかり見極めてください。
睡眠時無呼吸症候群というと、寝ている間に呼吸が止まるだけと思いがちですよね。ですが、睡眠時無呼吸症候群になると心身共に様々な影響を及ぼします。
睡眠時無呼吸症候群がさらなる病気を引き起こすこともあるので、甘く見ずにしっかり治療しましょうね。
上気道抵抗症候群
上気道抵抗症候群は、睡眠時無呼吸症候群の一種です。
睡眠時無呼吸症候群よりは比較的軽度な場合を指します。
上気道抵抗症候群は寝ている時に上気道の抵抗が強い病気です。
症状は睡眠時無呼吸症候群と同様にいびきをかくので熟睡出来なくなり、日中に注意力がなくなったり強い眠気が遅います。ですが、無呼吸にはならないのが睡眠時無呼吸症候群との大きな違いですね。
自分がこのふたつのどちらなのかを判別することはできないので、病院を受診して検査を受けましょう。
いびきの原因まとめ
今回はいびきの原因について詳しく解説しました。思い当たる原因はありましたか?
いびきはうるさい・恥ずかしいだけでなく、病気の可能性もあることがわかりましたね。
他にもアレルギー性鼻炎や花粉症などの鼻づまりで口呼吸になっていることや、もっと怖い病気だと脳梗塞の前兆や脳腫瘍で大きないびきをかくこともあります。
たかがいびきと軽く考えずに、なるべくならかかないように気を付けておきたいですね。
いびきを治せばぐっすり眠れるようになり、朝すっきりと起きられるようになったり、さらに仕事の効率がアップすることもあるでしょう。
気持ち良く毎日を過ごすためにも、いびきを解消しましょう!