RSウイルスは毎年秋から冬にかけて流行する病気です。
ですが、今年2017年は7月には既に感染者が急激に増加していたというデータがあります。
そこで、この記事ではRSウイルスの潜伏期間や感染経路について解説します。
非常に感染力の強いウイルスですのでしっかりと予防できるように、正確な知識を持てるように勉強してくださいね。
子供だけでなく、大人が感染することもあるので注意が必要ですよ。
目次(クリックするとスクロールします)
RSウィルスの潜伏期間は?
RSウィルスは、感染してもすぐに症状が出るわけではありません。感染してから発症するまでに「潜伏期間」があるんです。
RSウイルスは、潜伏期間中にも周囲に感染させてしまう「感染力」があります。
RSウイルスの潜伏期間は通常、約2日~1週間といわれていますが、発症するまでに8日間かかったというデータもあります。ただ、いつ感染したかが正確にわからない場合もありますよね。
感染した可能性があると感じたら、その時点から感染を拡大させないように注意が必要です。
ちなみに、発症してから時間が経って症状が治まり、回復してもさらにその後1~3週間は感染力が残っています。基本的に症状の出る期間は1週間程度ですが、感染してから単純計算でも1ヶ月以上感染力を持っていることになりますね。
症状が出ていないとウイルスを持っている自覚があまりない、ということもRSウイルスが大流行しやすい要因になっているのではないでしょうか。
RSウイルス感染症に限った話ではなくインフルエンザもそうですが、流行時期にはしっかり予防対策をしてウイルスに感染しない・保有しないということが感染拡大を防ぐためにも大切ですね。
では、RSウイルスに感染しないようにするにはどうすれば良いTお思いますか?
次はRSウイルスにはどうやって感染するのか、感染経路についてお伝えします。
RSウィルスの感染経路は?
RSウイルスの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2種類あります。
それぞれの感染経路について詳しくお話ししますね。
飛沫感染
飛沫感染とは、菌やウイルスに感染している人のくしゃみや咳で飛沫した分泌物を吸い込むことで菌やウイルスを体内に摂り込んでしまうことです。
簡単に言うと、RSウイルス感染症の患者のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスを吸って感染してしまうということなんです。
RSウイルスのほかにもインフルエンザや風邪・風疹・水ぼうそう(水痘)・はしかなどがあります。
よく、風邪や病気を予防するにはマスクをしてくださいと言われますよね。
菌やウイルスに近づかなければ感染はしないですが、ウイルスに感染している人は目で見ただけではわかりません。
ですので、知らず知らずのうちに感染してしまわないためにもマスクをして防御するのです。
また、人と向かい合って話をするつもりがなくても、すれ違う時に感染する可能性もあるので外出時は常にマスクをつけておくことが大切です。
接触感染
では、接触感染はどのようなことなのでしょうか。
接触感染とは、菌やウイルスが皮膚や粘膜に接触することで感染することです。
人の肌やドアノブ・階段の手すり・エレベーターのボタンなど、物の表面についた菌やウイルスと接触することで結果的に感染することを接触感染と言います。
例えば、RSウイルスに感染している人がウイルスの付着した手でドアを開け、その後にあなたがドアを開けたとします。
RSウイルスは皮膚に浸透することはありませんが、そのままの手で何か食べたり鼻を擦ったりすることで体内にウイルスを取り込んでしまいます。それが接触感染です。
RSウイルスのほかには食中毒の原因になるO-157やノロウイルス・インフルエンザなどがあります。
正しい手洗いが必要なのはウイルスの付着したところを触ってしまって、体内に取り込んでしまわないようにです。
ウイルスは目に見えるほど大きなものではありませんよね。
手首や指のシワや爪の間までしっかり洗える正しい手洗い方法でないと効果的に洗い流すことはできません。
手洗い石鹸やハンドソープも殺菌効果のあるものがオススメです。
まとめ
RSウイルスは、小さなこどもや乳児が感染すると怖い病気です。
しかも、感染力が強いので幼稚園や保育園に通っているとウイルスをもらいやすいですよね。
症状も、風邪と間違いやすく素人判断で薬を飲ませて様子を見ているうちに重症化してしまうということもあります。
さらに、これと言った治療法がなく、最近ではないので抗生物質も効果がなく特効薬もないので、症状を抑えることしかできません。
子供や乳児、または高齢者のように免疫力が弱いと重症化しやすく、細気管支炎や肺炎を引き起こして最悪の場合突然死してしまったりと本当に怖い病気なんです。
RSウイルスは1歳までに約半分が、2歳になるまでにはほぼ全員が感染する病気です。
いつかあなたのお子さんも感染すると思ってしっかり対応できるように心構えをしておきましょうね。