頭痛の種類には色々ありますが、特によく起こるズキズキと脈を打つような痛み。
原因がわからなければ対処のしようもありません。
そこで、この記事では頭がズキズキする原因や治し方を解説します。
状況に合わせて正しい対応をして、スッキリ解決しちゃいましょう!
目次(クリックするとスクロールします)
頭がズキズキする原因と治し方
では、早速ですが頭のズキズキする症状にはいったいどんな種類があるのか?
そのズキズキを起こる原因ごとに治し方まで一気に見ていきたいと思います。
病気の症状には、その原因に見合った対処法があります。
間違った対応をして、さらに悪化させてしまうことのないように冷静に見極めてくださいね。
片頭痛(偏頭痛)
頭のズキズキが片頭痛によるものの場合、他にみられる特徴は
- 体や頭を動かすとさらに痛くなる
- 痛みがひどく吐き気を伴うことも
- 数時間以上継続する症状
- 発作的に起こる
(痛みが起こる時と治まる時を自覚できる) - 左右どちらかだけ痛むことが多い
- 痛みが強いと動くことも難しい
- 光や音に対して過敏になることも
などがあります。
この特徴に多く当てはまるほど片頭痛の可能性が上がります。
片頭痛は「ズキズキ」のほかにも「ガンガン」「ズキンズキン」といった表現ができます。その時により痛みの程度が違うので一言では言い表せません。
では、この片頭痛の原因と治し方をご紹介します。
原因
片頭痛が起こる原因は血管にヒントがあります。
実は、片頭痛のはっきりとした原因はまだまだ解明されていはいません。ですが、血管が拡張することで炎症して起こる事が多いとされています。
主に、
- 気温や気圧の変化
- 肩や首、筋肉のこり
- 睡眠不足
- 睡眠過多
- 眼精疲労
- 日光
- におい
- 冷え性
- ストレス
- 特定の食べ物や飲み物
- 環境の変化
- 鼻炎
などといったこれらのことがきっかけで血管が拡張したり、神経伝達物質のセロトニンが血管を過度に収縮・拡張する、脳の三叉神経が血管を拡張したり刺激になる物質を作りだし炎症を引き起こすのです。
また、上記のきっかけにある「特定の食べ物や飲み物」とは、アレルギーのことではありません。
片頭痛を引き起こすものが存在するのです。それは片頭痛の引き金になる「チラミン」という物質が含まれるチョコレートやチーズ、ポリフェノールの豊富な赤ワインです。
他にもカフェインやナッツ類、柑橘類、喫煙、赤ワイン以外のアルコールも片頭痛を誘発することがあるんです。
さらに、片頭痛には前兆のあるものとそうでないものがあり、前兆があるのは全体の2~3割です。
前兆のいちばん多くは「閃輝暗点(せんきあんてん)」といって資格の異常です。キラキラとした光や万華鏡のようなギザギザの光が目を閉じても見え、視界の一部分がかけてしまうこともあるんです。
この前兆は、酷い痛みの前に現れるとされていて、強い吐き気や嘔吐を伴うことがほとんどです。
ただし、この閃輝暗点が起こっても頭痛が始まらない場合は脳卒中や脳腫瘍が原因になっているかもしれないので注意してください。病気の発見は早ければ早いほど良いのですぐに病院に行きましょうね。
治し方
片頭痛は、原因の解明が途中ですので効果的な治療法もまだ見つかっていません。
症状が軽くなったり、治まったように見えることもありますが基本的にはずっと付き合って行くしかないのです。
せめて、症状を軽くする方法として、頭痛外来や頭痛専門の医師のいる病院に行き相談することをオススメします。
また、出てしまった症状を治めるよりも起こらないような対策を考えてください。
自分の片頭痛がどんなときに起こるかを観察して、きっかけになりそうなものがあれば避けるようにしましょう。
薬は効果ある?
片頭痛の時に、ロキソニンなどの痛み止めなどを飲んでも効果がありませんよね?
実は、片頭痛には片頭痛用の薬があります。
大きく分けると片頭痛の「発作を予防する薬」と「症状を抑える薬」です。
先ほどもお伝えしましたが、片頭痛には効果的な治療法がないので根本的に解決できる薬出ではありません。ですが、月1回~週に1回頻繁に起こる発作の回数を減らしたり、少しでも痛みがマシになればずいぶん楽になります。
自分に合った薬を見つけることが出来れば、発作をコントロールすることもできるようになります。
まずは、病院へ行って相談することから始めてみてくださいね。
花粉症
花粉症が原因で頭痛が起こるとは少しびっくりですよね。
実は、花粉症で起こる頭痛のことを花粉症の「二次症状」といい、ほかには「肩こり」や「倦怠感」といった症状もあります。
それでは原因から見ていきましょう。
原因
花粉症で頭痛が起こるのは、鼻の粘膜が炎症を起こして腫れてしまうことが原因です。
吸い込んだ酸素の通り道が狭くなったり、鼻づまりで口呼吸になることで、脳へ届くはずだった酸素量も減少してしまいます。それにより頭痛が起こってしまうのです。
また、炎症で腫れた粘膜が神経を圧迫することでも頭痛が起こります。
息がうまくできなくて寝苦しくて睡眠不足になることも頭痛の原因になります。
このように、花粉症は鼻づまりや目のかゆみ・皮膚のかゆみだけでなく頭痛までも引き起こしてしまうのです。
では、いったいどうすれば治せるのでしょうか?
治し方
原因にもあったように、この場合の頭痛は花粉症の症状に伴いあらわれます。
ですので、いちば
ん簡単な方法は花粉症を改善することですよね。花粉症の二次症状で頭痛が起こっているときは頭痛薬を飲んでも治せません。
アレルギーの薬を飲んだり、花粉症の改善に効果のあるヨーグルトを食べたり。花粉症そのものの治療をしていないという人も始めてみてください。
花粉症などのアレルギー症状は、発症してしまうと治らないと言われますよね。でも、症状を抑えたり少し改善することはできます。
病院を受診するか、どうしても忙しくてすぐに病院へ行けない場合は市販薬でも「抗アレルギー薬」を選んでください。
何度も言いますが、花粉症での頭痛は頭痛を改善する薬ではなく、花粉症を緩和するアレルギー専用の薬を飲みましょう。
風邪
最後は風邪が原因の頭痛です。
今回ご紹介している中では、経験している人いちばん多いのではないでしょうか。
それではなぜ風邪をひくと頭痛が起こるのか、原因を見てみましょう。
原因
風邪が原因で起こる頭痛は、ウィルスや菌を攻撃したり追い出そうとする「免疫反応」です。
ウイルスを攻撃するために、私たちの体は頭部の血管を拡張させて白血球を活発にします。
その血管の拡張が原因で頭痛が起こるのです。
また、先ほどの片頭痛や、ズーンと重い緊張型頭痛を鉾しやすい人は風邪をひくと併発しやすいので注意が必要です。
では、治し方はあるのかを見てみましょう。
治し方
まず、薬についてお話しします。
風邪が原因の頭痛なので風邪薬を飲めば治ると思っている人もいますが、実は風邪薬では効きません。
風邪薬は、主に「風邪の症状を和らげる解熱薬」ですので頭の痛みを取ることが出来ないんです。
風邪の症状を抑えながら頭痛に効く薬を飲むことも、してはいけないんです。
市販薬でも、頭痛薬には併用してはいけない薬として風邪薬が記載されています。
ではどうすれば良いのでしょうか?
具体的な対処法は
- 筋肉の緊張をほぐすマッサージ
- なるべく早く風邪を治す
- 睡眠をしっかりとる
ですね。
片頭痛のきっかけに睡眠過多があったと思うのですが、風邪をひいているときはこれに当てはまりません。
風邪のウイルスに対抗する免疫を強くするためにも睡眠をとって体力をつけてくださいね。
日ごろから健康を意識して、風邪をひかない強い体をつくりましょう。