鼻風邪から本格的な風邪となることは多いのですが、花粉症の症状などと間違えてしまうこともあります。
喉の痛みや咳、発熱、治りかけなど様々な鼻風邪の症状を紹介します。
また、赤ちゃんや新生児の鼻風邪の治し方や妊娠初期の女性が鼻風邪にかかった場合の対処方法についても書きます。
目次(クリックするとスクロールします)
鼻風邪の症状の段階や種類は?
鼻風邪の症状には様々なものがあります。咳や喉の痛みが出てくると、そのまま風邪に向かって一直線ということになります。
さらに喉の痛みや発熱なども、そのまま風邪に結びついてしまいます。中には、目の痛みから風邪に至る人もいるようです。
どの症状も深刻に考えなくてはいけないのですが、ここでは重症度を含めて説明していきます。
鼻風邪の症状の熱
鼻風邪のときに発熱するのには二つの要因があります。一つは体温を上げることでウィルスや細菌の増殖を抑えるのです。
39度以上になるとウィルスや細菌はほとんど増えることができません。
もう一つは、免疫細胞の活動です。ウィルスや細菌をやっつけるために免疫細胞が活動することで熱が出るのです。
ご存知のように鼻風邪は風邪の一歩手前の症状ですから、発熱している状況はすでに風邪をひいていると考えてもいいでしょう。
逆に治りかけと言えるかもしれませんが、体力が落ちているので病院での治療、あるいは市販薬などを服用したほうがいいです。
大人よりも体力のない子どものほうが熱が出たときは重症化することが多いです。
通常鼻風邪の期間は2、3週間とされています。それよりも早く発熱が起こる場合は、鼻風邪と思っての注意不足が原因の場合が多いです。鼻風邪は風邪の前段階ですから、そこでしっかりとくい止めるようにしたいものです。
鼻風邪の症状は目に来る?
風邪のひき始めには様々な症状が出るのですが、よく出る症状が鼻水や鼻詰まりです。そして、頭痛なども起こります。この頭痛のときに、目の奥やこめかみが痛くなるときがあるのです。もっとも、これは目の近く(後ろ)にある、頭が痛みを起こしているので、目やこめかみが痛く感じているということです。
頭痛がしてくると、ほぼ発熱とセットとなることが多いです。これも大人よりも子どものほうが重症化することが多いので、病院による治療あるいは市販薬に頼るようにしましょう。
鼻風邪の症状の咳
鼻風邪というくらいですから、鼻水は鼻詰まりが鼻風邪の症状なのですが、初期症状で咳が出る場合もあります。
基本的には鼻風邪が進んで咳が出るようになるのですが、鼻風邪の段階で一足早く咳が出る場合、その原因は鼻風邪から細菌による二次感染です。それによって気管支や肺などに及んで咳がでるのです。
この症状も大人よりも子どもに多いとされています。どうしても子どものほうが気管支が弱く、咳が出やすいからです。
鼻風邪からすぐに咳が出ることは少ないのですが、鼻風邪でも気を緩めずにしっかりと対処したいものです。
鼻風邪の症状の喉の痛み
通常、喉の痛みから咳が出ることが多いです。ですから、喉の痛みがあれば次に来るのは咳と考えていいでしょう。
鼻風邪の段階で喉の痛みがある場合は、喉の痛み止めの薬を飲むことで咳への対処になります。
子どもの鼻風邪の場合は、早めに病院に行って治療をしたくなりがちですが、反対に重くなってからの治療のほうがいいようです。病院にわざわざ菌をもらいに行く必要がないからです。反対に大人の場合は体の抵抗力がありますから、早めに病院に行って治療を受けたほうがいいでしょう。
鼻風邪と花粉症の症状の違いは?
鼻水・鼻詰まりは鼻風邪の症状なのですが、花粉症も鼻水・鼻詰まりの症状となります。それでは両者の違いはどのようなところにあるのでしょうか。
まずは、今起こっている鼻水・鼻詰まり、くしゃみが鼻風邪なのか花粉症なのかを知ることから始めましょう。
そもそも、鼻風邪はウィルス、花粉症は文字通り花粉が原因です。花粉症の場合は発熱がありません。さらに、鼻水が水のようにさらさらしています。そして、目の痒みがひどいと花粉症と考えていいでしょう。
さらに、天気も重要で、晴れた日、風の強い日などは花粉が飛散しているので鼻水・鼻詰まりの症状がひどくなります。
発熱が起こったら風邪と考えていいですし、花粉症になる人が増えてきていますから、花粉症と風邪のダブルパンチで悩まされている人も少なくないようです。
鼻風邪の赤ちゃんの症状は?
赤ちゃんはちょくちょく鼻水を出している印象が強いのですが、それは昔のイメージであって、現在では赤ちゃんの鼻水の出始めは鼻風邪ですから、しっかりとした対処が必要です。
基本的に赤ちゃんには、生後数ヶ月は免疫機能が働いて、風邪などをひかないとされています。それでも、赤ちゃんにも個人差がありますから、鼻風邪というのはどの赤ちゃんにも起こりうるのです。
体の機能が未熟な赤ちゃんですから、抵抗力も弱く鼻風邪の症状からすぐにこじれてしまうことが多いです。
大人であったら放っておいても治ることが、赤ちゃんではそうもいかないのです。
赤ちゃんの場合は鼻水がまず一番の症状となります。また、あからさまに大泣きをしている状況では喉の痛みが出ている可能性があります。
泣くことでさらに喉の炎症を進めてしまうので、早急に小児科などで治療をしてもらうようにしましょう。
鼻風邪は妊娠初期症状と間違いやすい?
鼻風邪は妊娠初期症状と区別がつきづらいといいます。妊娠した直後の症状として、鼻づまりやダルさ、熱っぽいなどが挙げられます。
しかし、妊娠初期の場合、風邪薬を服用すると胎児に悪影響を及ぼします。
鼻風邪の場合はウィルスが原因ですが、妊娠初期症状は、ホルモンバランスの乱れが原因です。
鼻づまり以外にも
- 乳房が張っている
- 味覚の変化
- おりものや生理周期の変化
- があったら、鼻風邪ではなく妊娠初期症状です。
いずれにしろ、妊娠中は風邪薬を飲むと悪影響を
及ぼすので、漢方薬や食事など自然療法を心がける
ようにしましょう。