手足口病は、夏かぜの一種で発熱します。口内炎、手足の水疱性発疹が特徴となる病気です。
この病気の原因ですが、コクサッキーウィルスやエンテロウィルスが感染して発症します。
飛沫や接触感染をしやすいことから、幼稚園や保育園、日常生活では、身近に感染者がいる場合は注意が必要です。
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手足口病になったら保育園は休む必要ある?
主に、赤ちゃんや乳児、幼児がかかる病気として知られている手足口病です。
症状の現れ方は、急に38℃台の発熱があり、続いて口の痛みが出ます。手足や、顔、口内に水泡が大量に発生します。
手足口病の潜伏期間は3~6日間とされています。このことから、手足口病にかかって、完治までは一週間から10日ということになります。
手足口病のウイルスは感染力が強く、人に簡単にうつるので、乳幼児が感染した場合、保育園は休ませなければいけません。
完治までに一週間から10日程度かかることから、この間は保育園には登園できないということになります。
もっとも、症状が治まって完治したかに見えても、ウイルスが全て死滅したわけではありません。つばや唾液、さらには鼻水などには、2週間程度残るとされています。
ですから、人に移さないようにするには、2週間は休んだほうがいいかもしれません。これは医師の指示に従うべきですね。
また、便にもウイルスが存在しています。これは症状が治まっても便の中にウイルスが生きて存在していることが多いので、ここから空気感染あるいは、間接的に触れることで感染する可能性は大いにあるといえます。
便の中には1ヵ月程度ウイルスが存在するとされているので、ここをどう考えるかですが、これも医師の指示に従ったほうがいいでしょう。
手足口病は、夏かぜの一種ということからわかるとおり、夏に多く発症する感染症です。そのため、小学校などではプールの授業があると思いますが、感染の疑いがあった時点でプールに入るのも控えなくてはいけません。
また、便に1ヵ月程度ウイルスが残るということから、完治してもプールの授業に出るのは控えたほうがいいでしょう。
極端に言えば、お風呂でもうつる可能性があります。もっとも家の人も過去に手足口病になっていたら、抗体ができているので2度かかることはありません。
手足口病に感染したら登園はいつから?
手足口病は子供のほとんどがかかる病気として知られています。
もっとも、かかってしまうと、高熱が出ますし、あちこちに水疱ができるので、親としてはかなり心配です。
そのため、完治したとわかって登園しても、周囲のママから白い目で見られるということもありそうです。
これは、手足口病が完治したと思っても依然としてウイルスのキャリアであることが一つの理由でしょう。
自分自身は、抗体ができているので、二度とかからないわけですが、まだまだこれから、という幼児を抱える親としてはやはり気が気ではないのです。
もっとも、考えようによっては、誰でも手足口病になるのでしたら、早いうちにかかっておいたほうがいいという意見もあります。
水疱などができるので、できるだけわかいうちに手足口病にかかっていたほうが、水疱の痕も残らずに綺麗に治るからです。
これはまさに新陳代謝、ターンオーバーについては、幼児の頃が最強だからです。
手足口病の医師の登園許可証は必要?
手足口病は感染性疾患ですから、当然人にうつります。潜伏期間がありますから、発症したら保育園は休まなければいけない・・そう思って当然です。
しかし、手足口病は数年前に出席停止の対象から外れているのです。これは文科省が決めたのですから、何かはっきりとした根拠があるのでしょう。
かかるものなら保育園の時代にかかっておいたほうがいいという思いからなのでしょうか。
もっとも、国がそう決めていても保育園や学校によっては、それぞれの内部規定で、登園、投稿禁止にしているところもあります。
これらの内部規定には、医師の診断書、さらには登園許可証(これは学校や園が用意)への記入が必要になることもあります。
登校や登園をしてもいいという、医師の判断基準はまちまちです。完治したらOKなのか、ウイルスのキャリアが外れるのを待つのであれば1ヵ月程度の休みになってしまいます。
手足口病は、感染期間が長い疾患です。そのため、判断がまちまちになるのも仕方ない気がしますね。
見た目の判断基準としては、口内炎がおさまっているか、手足の水疱が乾燥してきているかどうかをとりあえずの判断基準としてもいいでしょう。
手足口病は簡単に、空気感染あるいは飛沫感染を引き起こします。もっとも、個人差もありますから、完治したからと考えてすぐに登園登校をさせないようにしたほうがいいかもしれません。
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