手足口病という通り、口の中、手のひら、足の裏などに 発疹や水疱が出るのが手足口病の特徴です。
最近の傾向としては、これらの部分の他にお尻などにもブツブツができることが多いようです。高熱を発生し、ブツブツもできて、子を持つお母さんとしては心配な病気です。
もっとも、この手足口病は国民病とも言うべき疾患で、子供のうちにできるだけ罹患しておくほうがいいとされているのです。
もっとも、稀に脳炎を患うような重傷になる場合もあるということですから、軽々しく早めにかかっておいたほうがいい、とも言えないのが難しいところです。
ここでは、手足口病の感染経路や潜伏期間など、さらに手足口病にかかる原因を探っていきます。
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手足口病の感染経路は?
乳幼児が必ずかかるとされている手足口病ですが、うつるにしても感染経路があるはずです。
手足口病はどこからやってきて、感染するのでしょうか。また、ウイルス性疾患ですから、ウイルスがどこにいるのかも気になります。
もっとも、ウイルスがどこにいるのかというのは日常生活の中の車の渋滞と一緒で、どこから渋滞が始まっているのかと同じことなのです。
手足口病は、感染した人からウイルスをもらって発症します。ということは、どこかに常に手足口病のキャリアがいるということになるのです。
もっとも、感染するにもいくつかのパターンがあります。
感染者のくしゃみ
感染者のくしゃみや咳で手足口病がうつることが多いです。正確にはくしゃみや咳から出る、つばから感染すると考えていいです。
これは、ノドにウイルスが増殖していることを意味しています。
これは、飛沫感染、空気感染と呼ばれるもので、避けるには外出しないようにするしかありません。また、手足口病にかかった人は、外出しないようにしなくてはいけないのです。
感染者が接触したもの
主に感染者が接触したものでかかります。例えば、感染者が使用したタオルなどには、ウイルスが付着していることが多いです。それに接触した場合は、ほぼウイルスの侵入を許すことになるのです。
これは、接触感染、あるいは直接感染と呼ばれています。
水疱による感染
手足口病にかかるとできる水疱から感染することです。
これも接触感染になるのですが、家庭内で、トイレやお風呂の共用などから家族に簡単に感染させてしまいます。
もっとも、家族の場合、大人でしたら、子供のうちに手足口病に感染していたら、抗体ができているので、手足口病を発症することはありません。
これは、感染はしても抗体がすでにできていて、免疫機能が働くからです。
そうなると、抗体ができていない赤ちゃんなどは簡単に手足口病を発症するということになるのです。
感染者の糞便
感染者の糞便から感染します。子供のおむつ替えなどがもっとも、感染率が高くなります。
気をつけたいこと
手足口病に感染した場合に、お風呂に入っていいかということですが、これはNGです。
水疱などが破れてお湯の中にウイルスがまぎれてしまいますし、体を拭いたタオルにはウイルスがかなり付着しているはずです。
家族がすでに手足口病の抗体ができていると言っても、ウイルスに感染することは間違いありません。
家族がそれぞれの生活圏で行動して、まだ、手足口病にかかっていない人にウイルスをうつしてしまう可能性があるからです。
以上のことから、すでに抗体があるからと言っても、家族にもうつさないようにしなくてはいけないのです。
手足口病の潜伏期間や原因は?
一般的に手足口病の潜伏期間は3日から6日とされています。ですから、手足口病のウイルスが体内に入っても、口内炎や水疱などの症状が出るまでに、3日ないし6日かかるのです。
これは、逆に考えると、症状が出るまで少なくとも3日間は自由に外出しているということですから、その間に他の人にウイルスをうつしている可能性が高いのです。
夏になると、手足口病が爆発的に流行しているというニュースが流れることがあります。それは、これらの潜伏期間の間に感染者が自由に外出しているからなのです。
もっとも、自覚症状がないと人は気をつけませんから、問題なのは手足口病の潜伏期間の長さと考えていいです。
その、手足口病の原因ですが、エンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16などのウイルスが知られています。
この二つが代表的な手足口病のウイルスなのですが、他にも手足口病の症状を発症させるウイルスが10種類以上あるとされています。
このことから、まだ見ぬウイルスに感染して手足口病を再発させてしまう人も中にはいるようです。
稀に、脳炎などを引き起こして重症化する人がいますが、基本的に命に別状はありません。また、乳幼児の頃の新陳代謝が活発な時期に感染しても、水疱などの痕が残ることもありません。
反対に、手足口病には、特効薬もありませんから、手足口病になったら、完治するまでやり過ごすという方法しかとれないのです。